キューバ(ハバナ)を個人旅行してみて感じたこと

[記事公開日]2014年12月2日
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Cuba4泊6日の短いキューバ旅行から帰って、しばらく頭がボーッとしてたけれど、5日ほど経ってようやく日常を取り戻しつつあります。

11月の寒い日本から、湿度と気温の高いキューバへ、そして6日後にはまた寒い日本へ。急激な変化に、そりゃぁ体もビックリしますわな。

事前の準備など色々と面倒だったキューバ個人旅行だけど、行って良かった、本当に楽しかった!初めての中南米、共産主義国、謎と魅力がいっぱい。

これほど帰国後に色々と調べてみたくなった国、興味を持った国、他にないかも。
キューバの歴史、人々の生活、思想、今後どう変わっていくのか等々、すごく気になる。
ずっと住めって言われたらムリだけど、必ずもう一度行きたい国であることは間違いありません。

今回の旅行で、キューバについての事前知識と実情のギャップ、そのほか色々と気になったことがあったので、書き残しておきます。


Cuba

共産主義(社会主義)であること


キューバは、革命以降ずっと共産主義を維持しています。
所得は月2,000円程度、主な食料や生活必需品は配給制。
住居も国から割り当てられ、勝手に建てることはできない。

Cuba

そんな事前知識があったので、キューバ国民というのは「等しく貧しい」のだと勝手に思っていたけれど、今回ハバナで過ごした何日間で感じた印象は、ちょっと違っていました。
思ってたより物あるじゃん、みんな小奇麗だし、住まいだって古いながらも立派だし、という印象。少なくとも、私のイメージしていた「貧しい国」とはだいぶ違う。

Cuba

ただこれは、首都ハバナであることと、私たちがツーリスティな場所をメインに訪れていたために、そんな風に感じたのかもしれません。
それと、街に鳴り響くラテンの音楽やキューバ人の明るさが、貧しさを感じさせない、というのも大きいと思います。

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5年ほど前は首都ハバナでも、高級ホテルのレストランですら「今日は塩がありません」という日があったらしく、物資が満足にないのは、やはり現在も変わらないそう。
稼ぎの9割ほどを税金として国に納める代わり、医療費や教育費が無料。
「国民全員、平等にチャンスがある」といえばそうなのだけど、自分の身に置き換えて考えてみると、キューバの若者にとってはこの共産主義の在り方はどうなんだろうな、と考えてしまいます。

Cuba

海外旅行なんて、絶対あり得ないわけでしょ。
働いてお金を稼ぎ、それを自由に使い、自己実現に向かって・・・というシナリオが最初から成り立たないのだから、好奇心、向上心といったものは当然に持てないだろうし。
実際にキューバ国民、特にキューバ革命以降に生まれた若い人たちは、自国の現状をどう思っているのか、すごく気になるところ。


米国による対キューバ経済制裁について


国交がないからアメリカ人は気軽にキューバに行けないとか、マイアミとは目と鼻の先のキューバなのに直行便がないとか、米国とキューバの関係は確かに今も悪いです。
オバマ大統領は、キューバとの対話を重視し、経済制裁解除についても前向きな態度を取っているようだけど、2014年の現段階ではまだ経済封鎖状態。
米国との関係が悪い=資本主義と敵対、ということで、世界から孤立、取り残されている。ゆえに街全体がなんとなくノスタルジックな雰囲気に包まれています。
先に書いた物資難も、この経済制裁が原因なのであろうし、国の豊かな成長を妨げていることは間違いありません。

Cuba

ただ、ハバナの町を散策中、アメリカのブランドの洋服(偽物かもしれないけど)や、お菓子(スニッカーズやプリングルズなど)を普通に見かけたし、あるレストランにはDellのノートPCが置いてあるのを見ました。
第三国を経由して輸入したものなら、生産国がアメリカであっても別にいいよ、ってことなのか?これは謎。

Cuba

それと、今回宿泊したCASAで言葉の面で色々と助けてもらったアメリカ人は、もうハバナに1年半住んでいて、キューバを訪れるアメリカ人の観光ガイドをして稼ぎを得ているそう。
あまり根掘り葉掘り聞くのもどうかと思い、それ以上の詳しい私情は聞いてないけれど、政府の許可がないとキューバに入国できないはずのアメリカ人。そんなアメリカ人観光客を相手に、旅行業をナリワイとしているキューバ在住のアメリカ人・・・。不思議すぎます。


キューバは独裁国家なのか?


キューバ革命後、最高指導者となったフィデル・カストロに代わって、現在の国家元首(国家評議会議長)は弟のラウル・カストロ。
一党独裁体制であるのは確かなようだけれど、いわゆる北朝鮮のような独裁政治、独裁国家という臭いが全くしない。なぜか?
それはおそらく、国家元首を祭り上げている感じが全くないからだと思います。

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ハバナの街には、キューバ建国や革命で英雄とされた人々は、建物や壁のモチーフとなっていたり、銅像が建てられたりしています。
例えば、建国の父といわれるホセ・マルティや、キューバ革命の英雄チェ・ゲバラ、カミロ・シエンフエゴスなどは、あちこちに記念碑やモチーフが。
でも、同じく革命を主導したフィデルやラウルに関しては、街中での露出が極めて少ない。

Cuba

既に亡くなっている英雄たちについては、軌跡をたどれるかのようにたくさんの記念碑やモチーフはあるのに、現在の国家元首のそれは少ない。
独裁のイメージを払拭するため、あえてそうしているかのようです。
もし将来フィデルが亡くなったら、革命広場のチェとカミロの間にもう1つビルが建って、そこにフィデルのモチーフができるのかな、なんて、変な想像までしてしまいました。

Cuba

※現在の革命広場の壁のモチーフは、チェ(写真左)とカミロ(写真右)だけ。


アジア系はみんな「チーナ」と呼ばれる


ハバナの町を歩いていると、よく「チーナ!」と呼びかけられました。
チーナとは、スペイン語で中国・中国人という意味らしいので、当然こう呼ばれるのは気分が悪い。
でも、チーナ!と呼びかけられた後に、例えば英語が話せるキューバ人なんかだと「Where are you from?」と聞いてくる。「Japan」と答えると、「アー、ハポン!」という具合。
他には、チーナ!の呼びかけの後に、「コリア?ハポン?」などと聞いてくる人もいました。

Cuba

つまり、こういうこと。
彼らキューバ人は、アジア系の人をとりあえず「チーナ」と呼ぶ。
なので、キューバでチーナと呼ばれても、そう気分を害することもなさそうです。


根は優しい人が多い気がするキューバ人


事前にキューバ滞在経験のある人から、旅行客を騙そうとする悪い奴がいるから、街歩きの時には気をつけるようにと言われていました。

例えば・・・
● 気軽に英語で話しかけてきて、観光案内をしてあげると言いながらも、最終的に飲み物代を払わせる
●「シガー?コイーバ?」等、葉巻を売りたがる
● 観光スポットで写真を撮ろうとすると勝手にフレームインしてきて、「撮ったでしょ?ハイ1$」とねだる

など。悪というよりはチャッカリ感がハンパないキューバ人。
男性旅行客だと、売春のお誘いなんかも多いらしいです。

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実際、葉巻の営業は多かったけれど、飲み物おごって系のお誘いは一度もなかった。
もしかしたらあったのかもしれないけど、怪しいと察知した時は会話の最初で適当にあしらって撒いていたから、被害に会わずに済んだのかもしれません。

Cuba

他には、レストランの呼び込みも多かったけれど、断トツ多かったのが乗り物系。
タクシーや、自転車の後ろに座席を取り付けた自転車タクシーは、やたら「タクシー?」と、うっとおしいと思うほどに声をかけてきました。
でも、断るとそれで終わりで、しつこさは全く無し。
ここが、モロッコやトルコなどイスラム圏のガッツキ商売とは違うところ。

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地図なんか持っていれば、営業を断られた後でさえも「ところで、何を探しているの?」と聞いてきて、丁寧に道を教えてくれたり、レストランの呼び込みを断わり「今日はあっちのお店に行くつもりなの!」と違うレストランに行くことを告げると、
「確かにあそこは美味しいよ、食事楽しんできてね!」という具合に、アフターフォローが素敵だったりする。

Cuba

他にも、ハバナの街歩きの最中、キュンとくるキューバ人の神対応に何度か遭遇したこともありました。
生きるため、お金を稼ぐため、旅行客を相手に商売をし、中には相手を騙すような悪い奴もいるのかもしれないけれど、
私たちが今回の旅で出会ったキューバ人は、みんな本当に正直で、優しい心の持ち主ばかりでした。

詳しいキューバ旅行記は、何回かに分けて今後書いていきたいと思います。




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キューバ(ハバナ)を個人旅行してみて感じたこと」への6件のフィードバック

  1. 奥寺 真理子

    こんばんわ。
    50代以上女ひとり旅でヒットしたのですが、よろしいのでしょうか?
    私は50代で、恥ずかしながら、ゲバラ好きです。色々本を読んでます。
    いつかはキューバと思っていましたが、アメリカとの国交回復、さらにフィデル氏の死去ともう、行かない訳にはいかない状況です。
    色々、ツアーも考えましたが、興味のないビーチリゾートが入って50万強のお値段に少々、やられています・・・。
    一人旅でも大丈夫なのでしょうか?
    こちらは、一人旅の経験は、去年のトルコ(イスタンブル)のみです。後は、ツアーか家族と一緒です。
    キューバは治安もいいし・・・・と、いろんな旅行記を見てもみんな、書いてるんですが・・・いまいち不安がぬぐえません。お時間が有りましたら、アドバイスお願いします。

    • 奥寺さん
      はじめまして。コメントありがとうございます。

      チェ・ゲバラ、お好きなんですね。私もです(^_^)
      ハバナには、キューバの歴史、革命やゲバラに関連する施設、所縁のある物など、とにかく見所がいっぱいでしたので、お好きならきっと楽しめると思います。

      私がハバナに行ったときは、女性の2人旅、個人旅行でした。宿泊はキューバ人宅(カサ・パルティクラル)で、1泊1人2,000円ぐらいで泊まらせてもらえたので、航空券+宿泊の総額が、20万円強ぐらいでした。ツアーだと、50万円強もするのですか!?結構高いんですね。

      キューバは、皆さんが仰るように、治安は比較的良いと感じましたし、危険な目に合うようなことは一度もなかったです。
      言葉の面では、ハバナだったら、スペイン語か英語のどちらかが出来れば、それほど困ることはないかなと感じました。(私は英語しかできませんが、何とかなりました)

      個人的な感覚ですが、イスタンブールに比べると、ハバナは個人旅行&一人旅のハードルは多少高いかなと思います。欧米諸国やアジアの国々の観光地とは、やはり色々とかってが違います。
      交通手段なども限られていますし、交渉ごとが必要な場面にも出くわすことも多いと思いますが、もしその辺が苦にならないようでしたら、一人旅も楽しめるんじゃないかなと思います。

      以上、参考になるか分かりませんが・・・。
      当ブログで、キューバ旅行記も色々と書いているので、よろしければご覧いただければと思います(*^_^*)

      • 初めまして!
        旅行記楽しく拝見させていただきました。キューバどーしても行きたくて。夏に検討しております。
        女性の旅行で、エアーの取り方、宿の取り方もう少し詳しく教えていただきたく存じます。
        カナダ経由を検討しています。

        ツーリストカードは今個人で手配できますか?

        • luciaさん
          はじめまして。

          夏にキューバ旅行をご検討されてるのですね。
          カナダ経由だと、エアーカナダ利用ですよね?航空会社のサイトで直接か、大手旅行会社のサイト等でチケット予約されるといいと思います。
          宿の取り方は、現在はBooking.comやアップルワールドで、ホテル&カサの予約ができるようになっているので、そちらで探されるのがよろしいかなと。
          http://wptravel.msmsnet.com/archives/2646
          ↑宿泊のこと、こちらの記事に書いておりますので、よろしければご覧ください♪

          ツーリストカードは、個人で手配できますよ。
          郵送か、大使館(領事部)へ出向いて申請ができます。
          ただ、現在もエア・カナダの場合は機内でも配られるようなので(私が行ったときもそうでした)、それをアテにして用意されないで行かれる方もいます。
          http://wptravel.msmsnet.com/archives/2532
          ↑こちらの記事に、事前申請の方法を書いております。

          以上、参考になるか分かりませんが。。。
          是非キューバ楽しんできてください(^^)/

  2. 奥寺 真理子

    旅行記読みました。本当に楽しそうで羨ましいです。

    一人はハードル高いですよね~
    交渉するのも苦手ですし…
    でも、行くことは決めました!
    アドバイス ありがとうございました。

    • 奥寺さん
      こんにちは。
      旅行記読んでいただいて、どうもありがとうございますm(__)m
      昨今のキューバ人気で、今後はもっと手軽なパッケージツアーなども出るかもしれませんし、是非行ってみてください!

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