ワルシャワ街歩きPart2-記念碑&博物館まとめ

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ポーランドには、侵略・反逆・破壊・復興と、大戦期の様々な歴史があるので、現在ワルシャワにはそういった出来事や人物を記念して建てられた記念碑や博物館がいくつもあります。

死の待合室といわれた「ウムシュラークプラッツ」、そして「ポーランド・ユダヤ人歴史博物館」や「ワルシャワ蜂起博物館」などの博物館、さらに、街歩きの途中で見かけた記念碑などを、まとめてみました。


◆ウムシュラークプラッツ(Umschlagplatz)


ゲットーからトレブリンカ絶滅収容所に移送する為、ユダヤ人が集められたという場所。
かつての鉄道駅の跡地だった為、ドイツ語で「集荷場」を意味する”Umschlagplatz”という名前がついているけど、荷物や貨物の積み下ろしと同様に、ユダヤ人が「モノ」として扱われていたのを象徴しているようです。





現在は、かつてのウムシュラークプラッツの跡地に、このような記念碑があります。
ウムシュラークプラッツの場所は、日本のガイドブックには書いてないし、ちょっと分かりづらいです。
ゲットーの北側に位置するんですが、中央駅方面からだとトラムでのアクセスが楽かも。
行き方を詳しく書いてくださってるブログなどが他にあるので、行かれる方はそういうのを参考にされるといいかもです。





一応、当時の貨車に似せて作られた記念碑のようだけど・・・貨車?
見ようによっては、少し扉の開いた貨車なのかな。





記念碑の裏は何もない、ガラーンとしたスペースになっています。

ここは、ほぼ毎日のように7,000人のユダヤ人が貨車にぎゅうぎゅうに押し詰められ移送された、その出発地だったわけです。
だから、「死の待合室」と表現されることもある。
映画「戦場のピアニスト」では、この場所でシュピルマン一家がひとつのキャラメルを家族で分け合って食べてたシーンがありました。





なんだか不自然にレンガが埋め込まれた線があったけど、これも何かの跡なのかな?




◆ソ連のポーランド侵攻と犠牲の記念碑


ウムシュラークプラッツの近くで見つけた記念碑。
「Monument to the Fallen and Murdered in the East」と書いてありました。





ガイドブックには載っておらず、現地で手に入れた地図にも重要記念碑としてマークはあるものの、詳細は記されておらず。
結局、帰国後にネットで調べてみたところ、ソ連の侵略に関係する記念碑だったことが分かりました。




◆ポーランド・ユダヤ人歴史博物館


ワルシャワ・ゲットー蜂起から70年を迎えた2013年にオープンした博物館。




2013年に建てられただけあって、外観からしてモダーンな感じ。
パッと見、この中が博物館ってのが、ちょっと分かりにくい。






博物館の前には、ワルシャワ・ゲットーの記念碑が建てられています。
迫害されたユダヤ人たちの像。





記念碑は両面にあって、博物館側の面には、ゲットーの英雄たちの像。





今でもお供え物やお花が。
博物館の周りには芝生の公園があり、こういった類の記念碑もいくつかあり、まるで広島の平和記念公園のような感じですね。





公園の片隅にあったこの像。
1970年、ドイツ(当時の西ドイツ)のブラント首相がワルシャワを訪れた際に、記念碑の前で黙祷した時の様子だそうです。





ひざまずいて黙祷した出来事は、外交的にも問題になったとか?





ポーランド・ユダヤ人歴史博物館の中。
この博物館、なかなか見ごたえがあります。
最新鋭のテクノロジーを駆使した展示が多く、こんな言い方はふさわしくないかもしれないけれど、ちょっとオシャレな感じすらする博物館。
ユダヤ人とはどういった民族なのか、というのを全く知らなかった私には、結構いい勉強になりました。





鑑賞順路の前半はユダヤ人の文化や風俗、後半はナチスによる迫害やゲットーでの生活という風に、テーマが分かれて展示されていました。
個人的には、後半のほうが特に興味のある展示が多かったかな。




◆ワルシャワ蜂起記念碑


クラシンスキ広場の近くにある記念碑。





ワルシャワの名のつく蜂起が2つありますが、この「ワルシャワ蜂起記念碑」は、1994年にワルシャワ市民が起こした蜂起のほうの記念碑です。

私も最初、勘違いしてたんですが・・・。

「ワルシャワ・ゲットー蜂起」と「ワルシャワ蜂起」は、まったくの別物なんですね。
ワルシャワ・ゲットー蜂起は、1943年にゲットーのユダヤ人レジスタンスが、ナチス・ドイツに対して起こした武装蜂起。
一方のワルシャワ蜂起は、1944年にワルシャワ市民がソ連の呼びかけで起こした、ドイツ軍に対する武装蜂起。




◆ワルシャワ蜂起博物館


ここも、日本のガイドブックではそれほど見どころとして大きく取り上げられていませんが、かなり人気の博物館です。
中央駅近くの宿泊していたホテルから、歩いて行きました。
中央駅からワルシャワ蜂起博物館の東側までの間には、まだ古い建物が多く残っていて、旧市街の華やかな感じとは違ったワルシャワの一面が見れるので、ブラブラ歩いてみるのもオススメかと。




1994年、ワルシャワ市民がドイツ軍に対して蜂起を起こし、結果、ソ連軍の援護も受けれず壊滅的に破壊されてしまった、負の歴史を学べる博物館。
博物館内の展示もすごいけれど、博物館の裏側にある小さな庭園も素敵でした。





まずビックリしたのが、たまたま行った時期がそうだっただけかもしれないけれど、子供たちの多いこと。地元の学生の社会科見学なのかな?
アウシュヴィッツ見学の時にガイドさんは、ポーランド人は15~6歳の時にみんな授業でアウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所を訪れる、と言っていたけれど、ここワルシャワ蜂起博物館も同様に、歴史を学ぶ為に若い子が訪れる場所なのかもしれませんね。






館内、アミューズメントパークっぽい様々な仕掛けがありました。
爆撃音が鳴ったり、壁の穴に耳をあてると話し声が聞こえたりして、すごい臨場感。
装飾もかなり凝っていました。
展示物の中には、目を覆いたくなるようなショッキングな物もあったけれど、通りがかっただけではパッと目に入らないよう、「刺激劇な映像です」みたいな注意書きがされた上で、自ら覗きにいかないと見れないような工夫もされていたりして、よく考えて作られた博物館だなと思いました。





展示順路を進んでいくと、あちこちにこのような日めくりカレンダーがあって、全てポーランド語なので何が書いてあるのかは分からなかったけど、どうやら蜂起期間中、その日に何があったのか、出来事の詳細が書かれてあるようです。
好きに取っていいようで、66日分、1枚ずつ切り取って集めてる人たちもいました。





博物館の裏手には、小さなお庭がありました。
おそらくワルシャワ蜂起に参加した人たちであろう名前が石碑に刻み込まれた壁、写真パネル、それらを飾るように綺麗なお花がたくさん。蜂起を開始した17時をさす時計の写真も飾られていました。





ワルシャワ蜂起は、結果的には鎮圧、全て破壊されてしまい、ドイツ軍、ポーランド市民ともに大勢の死者が出た負の出来事ではあったけれど、この女性の写真を見ても分かるように、ポーランド市民のエネルギー、生き生きと戦った様子などを感じることのできる博物館でした。
私たちは利用しなかったけれど、日本語のオーディオガイドもあるようなので、より詳しく歴史や出来事を学びたい人は、借りてみるといいと思います。

実際にワルシャワの街を歩いてみて気になったのは、日本のガイドブック!
そもそもポーランドのガイドブックじたい種類が少なく、今回は「地球の歩き方」を持っていったけど、これは本当に個人で街を歩きたい人向けじゃないね、って思いました。
旧市街やショパン関係の情報はわりと書いてあるけど、それ以外の情報が薄すぎです。

見事に復興を遂げた美しいワルシャワの街、旧市街などもちろん素敵で訪れたい場所ではあるけれど、ポーランドに行きたいと思う人の中には、戦争関連の歴史を実際に感じれるようなところを求めている人も、きっと多くいると思うので。そっ方面の情報も、是非詳しく載せて欲しいです。




◆その他の記念碑


コルチャック先生と子供たち



中央駅近くの広場で見かけた、コルチャック先生の像。
以前のブログ記事でも書いたけれど、まだ観れていない映画「コルチャック先生」。
ユダヤ人孤児のための孤児院の院長となり、ゲットーでの生活を余儀なくされ、最期はトレブリンカ強制収容所に移送され、子供たちと一緒に亡くなったユダヤ系ポーランド人です。



文化科学宮殿



これは、記念碑という括りにするのはちょっと違うか?
でも、スターリンからポーランドに贈与、という形式で建設された歴史があるので、一応ご紹介。
ワルシャワ中央駅の東側に建つ37階建ての高層ビルで、中には入らなかったけれど、企業のオフィスやエンタテイメント施設などが入っているようです。
街歩きしていると、どこからでもチラッと目に入る、ランドマーク的な存在。
スターリン様式といわれる建物だそうで、独特の雰囲気を醸し出しているから、とにかく目立つ。ソビエト支配の象徴として嫌う市民も多いみたいですね。


以上、ワルシャワで訪れた博物館・記念碑のまとめでした。

ワルシャワ街歩きPart1-ユダヤ歴史巡り(ゲットー跡とシナゴーグ)で書いたところと、この記事で書いた場所を短い滞在中に周っただけでも、悲劇的な運命を背負い、周囲の国々に翻弄された国であったことを感じれる、ワルシャワ街歩きでした。


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