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トルコで住みはじめてから色々なモスクを見るようになったけれど、やっぱり圧倒的な存在感があり素敵だなと思うのは、トルコ史上最高といわれるオスマン帝国の宮廷建築家「ミマール・スィナン」が手掛けた数々のモスク。
モスクの他にも霊廟やハマム、橋や水路など様々なものを造ったスィナンは、セリム1世、スレイマン1世、セリム2世、ムラト3世に仕えたとあり、当時にしては相当な長生きだったと思われます。
ドラマ「オスマン帝国外伝」では、遠征中オスマン軍が川を渡ることができず立ち往生していた際、短期間で橋をかけることができる者だと連れてこられたのがスィナンでしたね。
イェニチェリ(常備軍歩兵)の一員で遠征に参加していた彼が、短期間で見事な橋を完成させたことでその腕を買われ、その後は宮廷建築家に。
宮廷建築家としての代表作は、イスタンブールにあるシェフザーデ・モスク(Sehzade Camii)、スレイマニエ・モスク(Süleymaniye Camii)、エディルネのセリミエ・モスク(Selimiye Camii)などが挙げられます。
今回はそのスレイマニエ・モスクと、スレイマンの娘ミフリマーフの為に造られたミフリマーフ・スルタン・モスク(Mihrimah Sultan Camii)の2つを見てきました。
イスタンブール散歩の途中、ガラタポートから歩いてエミノニュへ、そこから坂を上ってスレイマニエ・モスクへ。
丘の上に建つモスクだから、エミノニュ側から行ったら当然上り坂なのだが、その時は何も考えてなかった...。
楽に行きたいなら歩く距離は少し長くなるかもしれないけど、バヤズィト側からアクセスしたほうがいいかも。
↑ スレイマニエ・ハマム。
スレイマニエ・モスクの横にありました。
これもミマール・スィナン作。
↑ 初めて間近で見た!スレイマニエ・モスク。
これ、スィナンが70代の時に建築、完成したモスクだというから驚きですよねー。
ドームの直径はこのだいぶ後に建てられたセリミエ・モスクよりも大きいらしい。
この時代のモスクって、ドームのモコモコ(?)が見える全体像が美しいと思うので、ちょっと上からの目線で、かつ少し離れたところから見れたらいいですね。
となると、やっぱりドローンですかね。
↑ モスクから見えるイスタンブールの景色。
↑ まず、敷地内の裏側にある霊廟を最初に訪れました。
右手が皇帝スレイマンの霊廟、左手がヒュッレム妃の霊廟。
隣りあって建ってるのがなんともイイ感じで。
スレイマンの霊廟には、スレイマン、娘のミフリマーフ、他5人の皇族たちが祀られているようです。
↑ ヒュッレムの霊廟。
実はこの霊廟、本来は中に入ることも出来るのだけど、今回は行った時間が早すぎて、まだ鍵がかかってました(泣)
そこにいた係員に聞いたところ、9時からオープンだそうで。
でも、「霊廟の横をまわっていくと2番目と3番目のガラス窓にはカーテンがかかってないから、外から棺を見ることができるよ!」と教えてくれたので、チラッと窓越しに覗き見してきました。
見えましたよ、立派な棺が3つほど。一番大きいのがヒュッレムのみたいです。
スレイマンのほうも、7つの棺がずらっと並んでるのが見えました。
↑ 立派なスレイマニエ・モスク。
実はここも、9時以降じゃないと入れないと言われました。
もうね、今回は無計画で来ちゃったから、色々と失敗した。
さらに、家に帰ってきてから知ったんだけど、同敷地の中にミマール・スィナンの霊廟もあったみたい。それも見事に見逃しました。
というわけで、ここは必ずもう一度行かなくては。
↑ 9時からとは知らず、実はこのドアを開けて中に入っちゃったんですよね、一瞬だけ。
すぐ警備員さんに「まだダメだよ~」って追い出されたけど(笑)
モスクの中庭、すごい広かった。
次回はちゃんと、中までじっくり見たいです。
この後、トプカプ宮殿を3時間ちょっと見学して、次に向かったのがウスキュダル。
ウスキュダルのミフリマーフ・スルタン・モスクを見てきました。
↑ 2つのミナレットを持つミフリマーフ・スルタン・モスク。
オスマン帝国外伝で「ミフリマーフ」と日本語訳が付いてたのでそのままミフリマーフと書いてるけど、トルコ人の発音だと「ミフリマー」がより近いかも。
ドラマ内では描かれていなかったけれど、スレイマンの娘ミフリマーフに恋をしていたというスィナン。
といっても、ミフリマーフ10代の時にスィナンは50代っていう。
イスタンブールにはミフリマーフの名前がつくモスクが2つあり、1つはこのウスキュダルのミフリマーフ・スルタン・モスク。スレイマンの指示によって建築されたモスクだそうです。
もう1つは、イスタンブールのエディルネカプという場所にある同じくミフリマーフ・スルタン・モスク。こちらはスレイマンや夫のリュステム・パシャが亡くなった後に建設されたモスクのようですね。
おじさんの淡い恋心を越えて、かなり本気で制作に挑んだのではないかと勝手に妄想してますが、実際はどうだったんでしょうか(笑)
↑ ウスキュダルのミフリマーフ・スルタン・モスク。
↑ お祈りしてる方が1名、横のほうにいらしたので、一瞬だけ失礼して写真を。
そんなに巨大なモスクではないけれど、ステンドグラスの窓から日が差し込み、天井のデザインや色合いも素敵で、まさに美しい女性をイメージするような柔らかい印象の上品なモスクでした。
↑ 天井の柄もとっても可愛い。
↑ ウスキュダルには他にもモスクがいっぱいあったけれど、このミフリマーフ・スルタン・モスクは船着き場からもバスの発着場からも近く、一番目立つところにあります。
地元の方々も大勢、周囲のベンチで憩ってました。
ミマール・スィナンは、最初の大規模モスク(シェフザーデ・モスク)を造ったのが60代、その後このミフリマーフ・スルタン・モスク。70代でスレイマニエ・モスクを、そして建築家人生の集大成といわれるセリミエ・モスクを造ったのは80代だというのだから、すごいですよね。遅咲き。
若い頃にイェニチェリで経験を積んで、後半の人生で建築家としての才能を爆発させたっていう。かっこよすぎるな。
まだまだ他のモスクや彼の作品を見てみたい...。
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