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海外旅行の際の両替ですが、現金両替、トラベラーズチェック、クレジットカードキャッシング、国際キャッシュカード と、今まで色んな方法を試しました。
今まで30ヶ国以上の国を旅行して、2020年現在はトルコに住んでいますが、あちこちで色々な両替を試すうちに、お得な外貨両替方法については国によってもだいぶ違うなということが分かってきました。
最初にこの記事を書いたのは2012年ですが、今回「2020年版<最新>海外旅行にお得な外貨両替」として記事をアップデートします。
よろしければ海外旅行時の参考にしてみてください。
手軽なのは現金両替とクレジットカード利用の併用
手軽さの点で個人的におすすめなのは、現金両替とクレジットカード支払いの併用です。
クレジットカードがどんな場所でも使えるような訪問先であれば、現金両替は最低限で。
クレジットカード利用に不安を感じるような訪問先であれば、現金両替を多めで用意されたらいいと思います。
現地での現金両替は、空港または街中の銀行、両替商を利用するケースがほとんどだと思います。
提示レートに既に両替手数料が含まれていることもあれば、手数料を別途徴収する場合もあります。
クレジットカード支払いをメインにする場合に気にしたいのは、海外での利用時に上乗せされる手数料。
クレジットカードがお得と言っても、実は「海外事務処理手数料」のような名称で、どのカード会社も手数料を取っています。
この手数料、1.6%~2.5%ぐらいの間で設定されている会社が多いですが、もちろん手数料は少しでも安いほうがいいです。
私がメインで使っているエポスカードは、1.63%でかなり安いほう。
海外利用時の手数料が安いクレジットカード
エポスカード ⇒ 1.63%
Sony Bank WALLET ⇒ 条件によっては無料(※1)
※1:利用通貨=対象通貨、かつ外利用通貨の普通預金口座を開設、残高がある場合のみ。
海外利用時の手数料は、2.2%ぐらいで設定されているカード会社が結構多いので、気になる方はお持ちのクレジットカードを調べてみてください。
クレジットカード利用のメリットとしては、利用分に対しマイルやポイントが付くこと(対象カードであれば)。
利用金額が多ければそれだけ付与額も大きいので、換算すると一番お得な両替方法になるケースが多いと思います。
現金両替は日本で両替すると損な場合がある
現金両替の場合に、日本で両替するか、現地で両替するかについては、基本的な考え方としてはまず、マイナーな通貨の国で両替したほうがお得です。
例えば東南アジアを旅行する場合は、日本で両替してしまうと圧倒的にレートが悪いので、現地に着いてからの両替がお得。
日本で両替してもいいのは、米ドル、ユーロ、ポンドぐらいでしょうか。
それ以外はおそらく、現地で両替したほうがいいように思います。
あと、空港で両替するのは損!と思っている人が多いようですが、必ずしもそうとは限りません。
国によっては、街中の銀行や両替所とほぼレートが同じだったり、多少レートは悪くても手数料が安い(もしくはない)、ぼったくられる心配が少ない、という場合もあるので、自分の訪れる国の両替事情については、事前にネットで調べて体験記などを参考にしてみるといいと思います。
クレジットカードのキャッシング
現地通貨で出金でき、余計な手数料もかからないので、一番目減りしないお得で簡単な両替方法。
キャッシングなので当然ながら金利がかかります。(年利18-20%)
年利で考えると20%なんて高い!と思ってしまいますが、金利は日割り計算して利用日数分の負担となるため、早めに一括返済ができればかなりお得です。
クレジットカードのキャッシングをお得に利用するには、「金利分の支払いを極力少なくする=早期返済する」こと。
私は、海外でのキャッシング用にセディナカードを持っています。セディナカードは、Webでの早期返済の手続きが簡単にできるので、金利の負担が少なくて済みます。
海外キャッシング利用時の注意点としては、キャッシング利用日のレートで日本円換算されるわけではない、という点。
カード会社によっても異なりますが、通常はカード会社にデータが上がってきてからレートが確定されるので、実際には数日後の為替レートになることが多いと思います。
レートをチェックして円高の日にキャッシングしたのに、後日請求を見たら思ったより請求額が多かった、なんてこともあり得ます。
安定通貨であればそれほど気にする必要はないですが、動きの激しい通貨の場合は注意ですね。
国際キャッシュカード、デビットカードでの現地通貨引き出し
クレジットカードのキャッシング機能を使うことに抵抗のある人や、そもそもキャッシング機能のついたクレジットカードなんて持っていないという人に人気なのが、国際キャッシュカードや、海外で現地通貨を引き出せるデビットカード。
あらかじめ口座に日本円を入れておき、海外のATMで現地通貨を引き出すことができるものです。
キャッシングではないので金利はかからず、入会審査もない点はメリット。
その日の実勢レートで日本円換算される点も、分かりやすいです。
以前は手数料が高かったり口座維持料がかかったりしましたが、最近はそういったデメリットが解消されたカードもあるようです。
ただし、例えば「インドネシアルピアの両替なら、40%もお得!」などと謳っているのには、ちょっと注意が必要。
これは、「日本で両替した時と比較して」という条件付き。先にも書いたとおり、マイナー通貨は日本で両替してはダメなのです。圧倒的に損ですから。現地で両替したのと比較するならともかく、日本国内での両替と比較して○%もお得!という表現は、ちょっとナンセンスです。
とはいえ、日本で口座を開いて現金を入れておけば、現地のATMで現地通貨で降ろせる、という手軽さは魅力だし、もちろん入っている金額以上は引き出せないので、使いすぎる心配がないのもいいですね。
注意したいのは、手数料、主にATM手数料。
海外のATMで現地通貨を引き出す際、主に2つのATM手数料が存在します。
1. カード会社が設定するATM手数料
2. ATMオーナー手数料
「海外ATM手数料無料」と謳っている会社がありますが、それは1.のカード会社が設定するATM手数料のことです。
ATM手数料を徴収している会社は、1回の引き出しに200円程度を設定している会社が多いように思います。
よく注意しなければいけないのは、2.のATMオーナー手数料のほう。
現地のATMオーナー(銀行など)が設定しているもので、無料の場合も有料の場合もあります。
中にはかなり高い手数料を取るATMがあるので、そういう場合は途中でキャンセルし、別のATMで試すといいと思います。
ちなみに、時々聞くカードの吸い込みですが、個人的には今まで何十回と海外のATMを利用していますが、一度もその経験はありません。
ただ念のため、街中のATMであれば銀行の営業時間内に利用するなど、トラブル時の対応が取りやすいATMを選ぶようにはしています。
海外に行く際、現金だけでは何かと不安
普段は現金両替しかしない人でも、キャッシングできるクレジットカードもしくは国際キャッシュカードは1枚持っていると便利だと思います。
海外では、いつどんな状況になって現金が必要になるか分からないので。
最近はクレジットカードを1枚も持たずに海外へ出ていく、という人はあまりいないかもしれませんが、キャッシング機能はついていないカードも多くあるので、事前にチェックしたほうがいいですね。
キャッシングは与信なので審査がありますし、限度額も最初は小額に設定されてしまいます。
その点、国際キャッシュカードは申し込みさえすれば誰でも使えるので手軽です。
参考までに:その他の両替方法
●トラベラーズチェック(T/C)
レートは現金両替に比べると若干いいものの、2%程度の発行手数料がかかります。
ただし、盗難などにあった場合に一定の条件下で再発行が可能、使用期限もないので、長期旅行で安全にお金を持ち歩きたい人向き。
T/C→現金の交換が気軽にいつでもどこでも交換できないことを考えると、短期の旅行には向きません。
●FX外貨両替
FX会社の口座を使って外貨両替、受取りをする方法。
FXの新規口座開設を狙って1ドル20銭の手数料などと謳っているFX会社がありますが、外貨取り扱いに際し諸所の手数料がかかるので、結果的にお得な両替方法とはいえません。
FX口座を開設し、銀行にも外貨預金口座を開設し、口座間でお金を動かすといった手間と労力も必要。
きちんと仕組みを理解して手数料が安くなるよう手配ができれば、ある程度のまとまった金額(数百万)を両替する場合には得ですが、海外旅行で使う程度の小額の外貨両替には全く向きません。
普段からFXを利用している人ならまだしも、海外旅行の外貨両替を目的に口座開設するほどのメリットは感じられないですね。
以上、海外での外貨両替についてでした。
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