新型コロナはカードの海外旅行保険で補償されるのか調べてみた

[記事公開日]2020年5月12日

今後、新型コロナウイルス感染が収束したら、海外旅行を計画する人も多いかと思います。
海外旅行に限らず留学やビジネスなど、この状況で渡航を足止めされている人たちも、これから徐々に海外へ出ていくことになるでしょう。

そこで気になるのは、もし、万が一、海外で新型コロナに感染して、現地で治療を受けることになった時のこと。完全収束するまでは、そんな可能性もゼロではないので。

以前からこのブログでも書いているとおり、私は海外旅行の際、クレジットカード自動付帯の海外旅行保険をアテにしており、つど保険には加入していません。

もし、日本出発後に新型コロナウイルス感染が分かり、現地で医療機関を受診、入院などすることになった際、果たしてクレジットカード付帯の海外旅行保険だけで十分なのかどうか、気になって調べてみました。


クレジットカード付帯の海外旅行保険


新型コロナウイルス罹患時の補償


新型コロナウイルス罹患時を想定してるので、疾病治療費用と救援者費用の補償に絞って書きます。

いま私が持っている海外旅行保険が自動付帯されるクレジットカードは、以下の2つ。

セゾンブルー・アメックス
エポスカード(ゴールド)


「エポスゴールドカード海外旅行傷害保険 ご利用のしおり」の疾病治療費用の項目を確認してみると、

海外旅行中に感染した特定の伝染病がもとで、海外旅行中または海外旅行終了後30日以内に医師の治療を受けられた場合

  ※エポスカード海外旅行傷害保険付帯内より抜粋


とあるので、感染症による疾病治療も補償対象であることが分かりました。




ただ、リストアップされている伝染病名の中に新型コロナウイルスについて記載がないので、エポスカードの海外旅行保険窓口へ問合せてみました。

回答としては、「先日、新型コロナウイルスについても対象になると決定されたので、補償されます」とのことでした。
保険金の支払いにはもちろん細かな条件が色々あります。ここでは細かく書きませんが、条件に合致すれば補償される、ということです。

セゾンブルー・アメックスのほうは問合せしていませんが、おそらく対応は同様か近いものかなと推察します。


キャッシュレス・メディカルサービスは使えない


エポスカードの海外旅行保険には「キャッシュレス・メディカルサービス」という、その場で治療費を自己負担することなく治療を受けられるサービスがあります。
が、新型コロナウイルスについては、このサービスは対象外とのことでした。
新型コロナウイルスの場合、海外でも指定の病院で受診する必要があるので。別のクレカ付帯の保険でも同様だと思われます。

キャッシュレスサービスが利用できないので、いったんは現地で結構な額を支払いできるよう、それなりの事前準備は必要となりますね。


救援者費用も必要


新型コロナウイルスに感染した場合、ニュース等で聞き知る限り、重症化すると高度な医療を受ける必要があったり、入院期間も長くなる傾向があるようです。
そして最悪のケースだと、入院治療の結果、命を落としてしまうことも。

重症または死亡となった場合、親族が現地まで行くことを想定すると、救援者費用も補償されないと困りますね。
エポスゴールドカードとセゾンブルー・アメックスには、いずれも救援者費用の補償が付いていました。
保険によって多少異なると思いますが、救援者費用には一般的に、救援者の渡航費用、現地からの移送費用、遺体処理費用といったものが含まれます。


補償されない部分


カード付帯保険では疾病死亡が補償されません。(ケガ等の傷害死亡なら対象)
新型コロナウイルスに感染して治療を受けるも亡くなってしまった、という場合、死亡保険金はありません。
民間の生命保険や医療保険に入っている人なら、条件次第でそちらでまかなえる場合も。


海外旅行保険証明書(英文)を発行してもらえる


これは補足の情報となりますが、意外と知らない方もいるみたいなので、書いておきます。
クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険については、申し出をすれば海外旅行保険証明書(英文)を無償で発行してもらえます。
国によっては、有効となる保険に加入していることが入国の条件となっている場合がある為、保険会社がこのような対応をしてくれています。
発行を依頼するには、クレジットカード会社へ電話連絡し、付帯の海外旅行保険の証明書を英文で発行して欲しい旨を伝えます。渡航先や渡航期間を聞かれると思います。

以下画像は、私がキューバ渡航の際に発行してもらったクレカ付帯の海外保険証明書です。



補償の対象や金額などが英語で明記されています。
発行には10日間程度かかったので、余裕を持って申し込みするといいと思います。

ただ、保険証明書は海外旅行時に必ず携帯しないといけない書類ではありません。
私もキューバ以外の旅行では持っていったことはないです。(キューバでは入国時の必要書類となっていました)
自分の確認の為に持っていたい、持っていたほうが安心だと思われる方は、頼めば発行してもらうこともできますよ、という補足情報でした。



考察


上記を踏まえた上で、クレジットカード付帯保険でまかなえるか


カード付帯保険は、海外旅行保険が自動付帯される複数のカード(引受会社の異なるカード)を持っていれば、治療費や救援者費用についてはそれぞれのカードの補償額を合算することができます。

例えば私の場合、疾病治療費と救援者費用については、補償は以下のとおり。

◆エポスゴールド(三井住友海上火災保険株式会社)
疾病治療費 300万円
救援者費用 100万円

◆セゾンブルー・アメックス(損害保険ジャパン日本興亜株式会社)
疾病治療費 300万円
救援者費用 200万円

ということで合算すると、疾病治療費は600万円、救援者費用は300万円まで補償されることになります。

疾病治療費については、国によって医療費は大きく異なるし、受ける治療内容によっても変わるので、実際これで十分と判断はできません。
ただ、日本の健康保険には「海外療養制度」というのがあり、海外旅行中にケガや病気で現地の医療を受けた時にかかった費用を、健康保険加入者であれば一部給付してもらうことも可能です。
その点も考慮すれば、600万円の疾病治療費補償があれば、個人的には安心できます。

救援者費用については遺体処理費用や移送費用(エポスカードの保険だとこれらの費用は救援者費用として支払いの対象となる)がどの程度かかるのかがキモですが、ネットで得た情報によると、海外から日本への遺体搬送費用は総額約100万円~150万円が目安、とあるので、300万円の補償があればとりあえず大丈夫そう。

実際に次回の渡航が決まった際、もう一度、今度はセゾンブルー・アメックスのほうも詳細を確認してから判断するつもりですが、今持っている2枚のクレジットカードに付帯する保険で良しとしようかなと。
ただし、カード付帯の保険は補償期間が日本を出国してから90日間なので、長い滞在となる場合は別途保険加入をオススメします。

なお、複数のクレジットカード(引受会社の異なるカード)で治療費や救援者費用の補償額を合算させる、という方法には、年会費が無料かつ海外旅行保険が自動付帯されるカードをサブカードとして持つのが良いです。

私のオススメは、私自身も長年メインカードとして使っている年会費無料のエポスカード
海外旅行時でも利用通知メールが届く安心感、もしもの際にWEBサイト上で海外利用を停止できる便利さなど、海外旅行保険以外にも安心な機能が多いので。
インビテーションでゴールドカードへ切り替えると、年会費5,000円も永年無料になり、空港ラウンジも無料で使えるので助かります。(インビテーションでエポスゴールドに切り替えた記事はこちら

また、年会費が有料にはなりますが、楽天プレミアムカードのように、空港のカードラウンジの他プライオリティ・パスが無料で使えたり、年に2回空港⇔自宅等の手荷物無料宅配サービスが利用できたり(トラベルコース選択時)する旅行好きに大人気のカードもあります。
楽天プレミアムカードだと、海外旅行に加えて国内の旅行保険まで自動付帯になります(他カードだと国内旅行は利用付帯となるケースが多い)
今はコロナ禍で国内旅行をされる方も多いと思うので、年会費の元が取れそうな方はこちらのカードも超オススメです。
※引受保険会社が「楽天損害保険株式会社」なので、引受会社が他カードと重なってしまう可能性も低いです。

感染症はいつどこでかかるか分からないし、全世界でこんなに感染者と死者を多く出している新型コロナウイルスは、やっぱり怖いです。
クレカの付帯保険もなく、海外旅行保険にも加入しない、という無謀な人はさすがに少ないとは思いますが。今後はもしもの事態を想定して、より入念に準備をしたり、事前に自分の加入している生命・医療保険やカードの付帯保険の内容を確認しておくといいかもしれませんね。

[Update!]
2022年現在はトルコに在住しており、クレジットカード保険は利用していません。(長期滞在者は利用できない)
ですが、コロナ禍の先日、こちらで病院を受診する機会がありました。

コロナの病院対応も日に日に変わってきていますが、現在(2022年2月)のトルコでは、風邪の症状があっても軽度であれば積極的にPCR検査を勧めていないようです。
実際に私が微熱+喉の痛み+咳+鼻まわりの痛み で耳鼻咽喉科を受診した際、オミクロン株の症状に近いものがあったにも関わらず、PCR検査を受けるように指導されることはなく、通常の診察でした。(診察の結果、副鼻腔炎でした...)

新型コロナウイルスだとクレカ付帯保険のキャッシュレスサービスは使えませんが、今やもう風邪症状などの初診でコロナ感染を疑われ指定病院にまわされる、という状況ではなくなってきていることから、やはり旅行者の方はキャッシュレスサービスが使える保険に入っていたほうがいいと思います。
私は今回トルコで加入の保険で対応しましたが、後から調べたら日本の保険のキャッシュレスサービスにも対応している病院でしたので、長期滞在者ではなく一般の旅行者であったなら、診療費はその場で支払いの必要なし、薬代はおそらく帰国後の申請→キャッシュバックで対応できたのだろうと思います。
エポスカードのように、キャッシュレスサービスに対応した付帯保険のついたクレカはやっぱり安心だと思います。

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※上記内容は今後変わる可能性があるので最新情報は各社HPでご確認ください。個人的に調べて得た情報と考えを書いてますので、あくまでご参考程度に、判断や対応はご自身の責任でお願いします。



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