「ポケトークS」を1週間使ってみた感想

[記事公開日]

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先日のブログでも書きました通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を借りることができたので、実際に使ってみて感じたことを書いてみます。

この1週間、とりあえず日本語と英語の間での通訳を色々と試してみました。他言語も試したかったけど、通訳精度を確認できるほどのレベルに私自身が到達してないので、まずは日英⇔英日でトライアル。



[画像:POCKETALK公式サイトより]

上記、左の機種がポケトークS、右の機種がポケトークW。
私が今回レンタルしたのは、ポケトークSのほうです。

SとWの機能の違いやお値段は、公式サイトのポケトーク モデル比較を見ていただくのが分かりやすいと思います。





本体に、ACアダプタと充電ケーブルが付属。
充電はUSB経由で、本体側がUSB Type-C、給電側がUSB Type-Aでした。





ポケトークSの大きさは、ほぼ名刺サイズ。比較にWAONカード並べてみました。


ポケトークSのすごい点


日本語の認識精度の高さ

これは実際にやってみて驚きました。
日本語⇒英語の通訳時、ボタンを押しながら日本語を話す際、かなり小さめな声でも、わざとボソボソと話したりしても、かなりの確率で正確に認識して、話したままの日本語が表示されます。
その後の通訳機能(表示された日本語がAI翻訳され、英語で出力される)の部分は、たまに誤訳だったり自然な表現とはいえないフレーズに訳されることもあったけれど、日本語インプットの部分に関しては、機械の認識精度はすごく高いと思いました。

英語だけでも国ごとに5種類もある

英語という1つの言語でも、様々な国で話されているので、それぞれイントネーションやアクセントに特徴がありますね。
ポケトークは、英語(米国)、英語(英国)、英語(インド)、英語(オーストラリア)、英語(フィリピン)の5種類が用意されていて、それぞれのネイティブが話すような発声で出力されます。
聞き分けてみると結構おもしろくて、よくここまで色んなバージョンの音声を揃えたものだと、単純に感心してしまいました。
ただ、違いはあくまでイントネーションやアクセントなど、ネイティブの発声の部分のみですね。単語は同じ物が登録されているし、その国でのみ使われているような独特のフレーズは反映されていません。
この点は、後述する「ポケトークのあともう少しな点」に詳しく書きます。


かなり長い文でも大丈夫

30秒ぐらいの長文でも、問題なく通訳してくれました。
本物の逐次通訳だと、話者の区切りの良いところまで話して通訳者が訳しますけど、感覚的には同じぐらいでしょうか。
一息ぐらいの文なら全く問題なさそうです。


133の国や地域で使えるeSIMが内臓

ネット上のAIが翻訳をする為データ通信が必須なんですが、購入時の料金にグローバル通信が2年付いているので、WiFiがなくても、買ったらすぐに使えます。
(2年経過後は延長購入可、相性が良いSIMであれば挿して利用もOK、WiFiオンリーで使うことも可能)
海外でもそのまま使えるeSIMが内臓しているので、海外旅行時には便利。


スマホと連携できるので学習に役立つ

ポケトークで通訳した履歴を、PCやスマホに簡単に連携できるのが便利です。
本体でQRコード表示させ、それをスマホ等で読み込むだけでポケトーク通訳の履歴を確認できるので、学習用途でポケトークを使う時はすごく役立つ機能です。


カメラ翻訳は地味に便利

ポケトークWには無い機能ですが、ポケトークSはカメラ翻訳にも対応しています。
色んな国を旅行する人は、現地言語でしか書いていないメニューや標識、注意書きなど、読めずに困ることって結構ありますよね。
ポケトークでは、カメラを起動して本体のトークボタンで該当箇所を撮影すると、翻訳結果が表示されます。
さらに、翻訳元の言語で発音もしてくれるので(対応言語のみ)、レストランでのオーダー時などは助かると思います。
↓↓

[画像:POCKETALK公式サイトより]



ポケトークSのあともう少しな点


正しく通訳されるには言葉選びが重要

これは、試す前から何となくそうだろうなと思ってはいましたが。
ある程度、正しい文の構成で話さないと、間違った訳が返ってきます。

例えば、「馬鹿なの?」と日本語で言ってみると、AIは「(私は)馬鹿なの」と認識してしまうようで、「I’m stupid.」と返ってきます。
今度は、「馬鹿ですか?」と言ってみたら、ちゃんと「(あなたは)バカですか?」と認識してくれたようで、「Are you stupid?」と返ってきました。
おそらく、文末が「なの」だと主語は私、「ですか」だと主語はあなた、というようにAIが認識してるんでしょうね。
また、語尾を上げて言ってみても、疑問形とは認識されませんでした。
ポケトークで通訳する際は、あまりに自然すぎる会話(主語を省略したり)だとダメで、慣れるまではコツがいりそうです。
↓↓



ネイティブが使う自然なフレーズが正しく翻訳・通訳されない

ネイティブが本当によく使う自然なフレーズが全く出てこないことが結構あります。
例えば、体調不良を伝えたい時を想定し、色々なパターンで言ってみましたが、すべて「I am sick.」と翻訳されました。
「体調を崩している」、「少し具合が悪い」というニュアンスを伝えたい時、よくネイティブが使う「I’m not feeling well.」や「I’m under the weather」は登録されていないようで、「sick」で統一されています。
やはり微妙なニュアンスを機械通訳するのは、かなり難易度が高いことなんだろうなと思いました。
スラングなどは仕方ないにしても、一般的に多くの人が使っているような自然なフレーズは、今後AI技術の向上により反映されるといいですね。


せっかく音声バリエーションがあるのに・・・

ポケトークSのすごい点として挙げた「英語だけでも国ごとに5種類もある」が、マイナスでもある点。
せっかくイントネーションやアクセントで音声のバリエーションがあるのに、単語やフレーズは全てアメリカ英語で統一されちゃってるのが、すごく残念。

米語と英語で明確に違う単語で、例えば、”列”のことをアメリカでは「line」、英国では「queue」。
“茄子”のことはアメリカだと「eggplant」、英国では「aubergine」。
ポケトークのAI通訳ではこの単語の違いは反映されておらず、「英語(英国)」を選んでいるのに、イギリス風のイントネーションでアメリカ英語を返すという、なんとも違和感のある通訳になりました。
また、オーストラリア英語の超ド定番表現「G’day mate」ですが、「英語(オーストラリア)」にセットしてオーストラリア人っぽく「グッダイマイト」と話してみたら、音声認識はきちんとできているようで、「G’day mate」と表示はされるも、翻訳後の日本語音声のほうは超棒読みで「ジーデイメイト」と返されました(笑)
これは誤訳というか、ナンダ?って感じですね。
すべての違いや特徴を反映させないのであれば、逆に誤訳やおかしな訳になってしまう可能性もあるし、聞くネイティブ側も違和感を感じるのでは?と思いました。
留学や仕事などの為に、イギリス英語、オーストラリア英語と、あえてその国の英語を学びたい人にとっても、これは果たして便利なのか不便なのか・・・?ですね。
↓↓

(イギリス英語に設定してもこう訳された)


以上、一部ひねくれた使い方も試したのでやや辛口レビューになってしまいましたが、通訳の精度は思ったより悪くないなというのが、正直な感想です。
一般的な会話、かつ適切にインプットできれば誤訳もそこまで気にならないし、使う側の工夫で上手く使いこなせそうな気はします。
操作性や反応は、さすが通訳の専用機だなと感心するほど良いです。

学習目的でポケトークを使う場合は、ポケトークを使った学習方法にあるような使い方ができて、特に英語と中国語の学習者(初心者・初級者)には「AI会話レッスン機能」も役立つと思います。


※上記は、ハイエンドモデル「ポケトークS」のレビューになります。
※エントリーモデル「ポケトークW(通訳性能はSと同様)」は、公式サイトからの購入時に使える8/31までの限定割引クーポンあり。
【ポケトークW】1,000円OFFクーポンコード:pockew_1000_2008



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