コンヤひとりぶらり旅-観光スポット&名物料理

[記事公開日]2021年10月18日

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トルコ在住中にトルコ国内を旅行しちゃおうシリーズ、今回は「コンヤ」。
イスラム神秘主義メヴラーナ教の聖地で、旋回舞踊のセマーなど特有の文化があり、ルーム・セルジューク朝の首都として栄えたアナトリア中部の都市。日本からのトルコ周遊ツアーでは立ち寄ることが多いようですね。
宗教色の濃い街だとの前情報を得てますが、果たしてどんな感じでしょうか。

夕方の到着となったため、到着日はホテル近くを散歩して夕飯を食べただけで、観光は翌日にしました。

観光の様子を前半に、食事の様子はまとめて後半に書きます。


コンヤの交通事情




コンヤのオトガル(バスターミナル)は市の中心部から10km以上離れたところにあるのですが、コンヤにはバス会社が無料で市内まで送迎してくれるセルヴィスはないということで、通常トラムかドルムシュ(ミニバス)またはタクシーで移動することになります。

今回、コンヤの中心地アラアッディンの丘に近く観光にも便利なこちらのホテルに宿泊したのだけど、事前にホテルの人にどのように行くのが一番簡単か聞いてみたところ、ドルムシュが便利とのこと。
オトガルからホテルまではAydınlıkというドルムシュに乗って、アラアッディンのİş Bankası前で降りればすぐだと教えてもらったので、そのとおりドルムシュの運転手に伝えたところ、20分ぐらいで無事ホテルまで移動することができました。
ドルムシュは乗る距離によって値段が違うようで、私が乗った距離だと片道3.75リラ(約46円)でした。(2021年10月時点)

ドルムシュ以外の方法としては、街中を走ってるトラムもありますが、乗るためにはカードを購入してチャージをしないといけないらしい。
コンヤは、有名な観光スポットはほとんど市内の中心地にあり徒歩で移動が可能。トラム移動は実質オトガル⇔市内の2回だけなので、そのためだけにカードを買うのもね。市民の足であるトラムだけど、旅行者にとっては使い勝手がイマイチ。
トルコも日本のSuicaやPasmoのように、どの街でも共通で使えるカードがあればいいのにな。



コンヤのおすすめホテル


Selcuk Hotel Sems-i Tebrizi

私が今回泊まったSelcuk Hotel Sems-i Tebriziというホテル、4つ星ホテルなのにシングル1泊約3,000円とリーズナブルな上、めちゃくちゃ綺麗でサービスの良いホテルでした。(コロナ禍で通常時よりかなり安かったみたいです)
今までトルコ国内で色んなホテルに泊まったけど、ぶっちぎりNo.1に居心地が良かった。
アラアッディンの丘がすぐ近くにあり、その周囲には飲食店がたくさんあって便利。
インジェ・ミナーレ神学校やカラタイ神学校はいずれも徒歩10分以内。
メヴラーナ博物館やセリミエモスクまでは歩いて15分ほどです。
朝食は種類の多いビュッフェで美味しかったし、客室の冷蔵庫内に入ってるドリンクは無料、夜のおやつサービス(チョコレートケーキが部屋に届けられた)があったりして。
Covid-19対策もしっかりしてて、消毒済のリモコンまでちゃんとビニール袋に入れられてるという、トルコらしからぬ繊細さ(笑)
次回コンヤに行くことがあれば、絶対またこのホテルに泊まりたいです。



コンヤ観光


アラアッディンヒル公園




アラアッディンの丘にある緑の多い公園を朝一で散歩しました。
木陰で寝転がったりベンチに腰かけてお喋りしてる地元の方々がいて、市民の憩いの場になっている様子。





アラアッディンの丘にはモスクもありました。その名もアラアッディン・ジャーミィ。
中でお祈りしてる方がいたので写真は撮らなかったけど、たくさんの石柱のあるモスクでした。



<出典:http://www.konya.gov.tr/alaaddin-cami


↑ 遠目だと実はこんなに立派なモスク。
アナトリア地方のセルジュク期のモスクでは最大級らしい。



インジェ・ミナーレ神学校


インジェ・ミナーレ神学校

アラアッディンの丘の西側にあるインジェ・ミナーレ神学校。
セルジュク時代はイスラム教の神学校だった建物で、現在はセルジュク期~オスマン時代の石彫・木彫を展示する博物館になっています。



インジェ・ミナーレ神学校

まず正面入り口の装飾が凄かった。
ものすごく細かい彫刻、どれだけ時間かけて彫ったんだろうっていう繊細な模様。
ずっと見てられますね。



インジェ・ミナーレ神学校

内部も良かった。
私はミュゼカード持ってるので無料で入ったけど、確か入場料もそんなに高くなかったと思います。
外観だけ見て帰っちゃう人も多いようだけど、ちょっともったいない。



インジェ・ミナーレ神学校


天使のレリーフ。



インジェ・ミナーレ神学校


天井も見どころ。ドームの装飾がまた見事。



クルトゥール公園


Konya Kültür Park

インジェ・ミナーレ神学校の北側にある長閑な公園。



Konya Kültür Park

アラアッディンの丘の公園といい、このクルトゥール公園といい、市内の中心にこんな癒されスポットがある街はいいですねぇ。



Konya Kültür Park

公園から先に立派なモスクが見えたので地図で調べてみたところ「Hacıveyisza Camii」って書いてありました。



konya hacıveyiszade camii

どんなモスクなのか気になって見に行きました。
有名な宗教学者を記念して近年に建てられたようです。



konya hacıveyiszade camii

トルコでは、建物の内部に入ってとりあえず天井を見るという癖がついてしまった。
このモスクの天井も美しかったです。



カラタイ神学校


カラタイ神学校

クルトゥール公園から東へ向かって歩いてすぐのところにあるカラタイ神学校。
セルジュク期に建設され、オスマン時代まで神学校として使われていたそう。
現在はタイル・陶器の博物館になっています。



カラタイ神学校


創設したジェラレッディン・カラタイの棺だろうか?



カラタイ神学校

内部は、壁の一部が青いタイルで装飾されていて、地味ながら綺麗でした。
中央の四角い部分、かつては泉になっていたらしい。



カラタイ神学校


陶器の博物館なので、セルジュク~オスマン時代の陶器が展示されていました。



カラタイ神学校


ここも天井のドームが見どころ。
青と黒の美しい模様のタイルは必見です。



シェムス・テブリーズィーのモスクと霊廟


Sems-i Tebrizi Tomb & Mosque

今回宿泊したホテルの名前にもなっているSems-i Tebrizi。
シェムスはメヴラーナに非常に大きな影響を与えた人だと、今回コンヤに来て初めて知りました。
タブリーズ出身の彼とメヴラーナは、他の修行僧たちが嫉妬するほど交友関係を深め、数年を一緒に過ごしたらしいです。
↑の写真は、そのシェムスの霊廟と隣接するモスク。
ホテルから歩いてすぐのところにありました。



Sems-i Tebrizi Tomb & Mosque

モスクと霊廟の中に入ろうと思ったけど、お祈り中の方々が何名かいたので遠慮しました。
周囲は公園になっていて、緑が多くて気持ちよかった。



カプ・ジャーミィ


Kapu Camii

メヴラーナ博物館方面に歩いていく途中、バザール地区にあった古いモスク。
1Fがお店になってるので、本当にここがモスクなの?と最初は思った。



Kapu Camii

オスマン時代に建てられたモスクのようですね。
やはりここでもお祈りの時間だったので、中は見学せず。
ネット情報によると、内部は青い装飾で綺麗らしいです。



Kapu Camii

入口の屋根部分、見上げてみたらこんなに素敵な装飾がありました。



アズィズィイェ・ジャーミィ


konya aziziye camii

カプ・ジャーミィの近くにあったアズィズィイェ・ジャーミィ。
オスマン建築だけどバロック様式が取り入れられたような、かなりかっこいいモスクでした。個人的に好み。



konya aziziye camii

この装飾だけ見たら、中世ヨーロッパのお城みたいな。
こちらもお祈り時間帯だったので内部は見学せず。
このモスクのある近辺は、かなり人通りが多くて騒がしかったです。



スルタン・セリム・ジャーミィ&メヴラーナ博物館


メヴラーナ博物館&セリミエモスク

最後、コンヤ観光のメインスポットにやってきました。
写真右がセリミエ・モスクこと、スルタン・セリム・ジャーミィ。
写真左がメヴラーナ博物館です。


メヴラーナ博物館


メヴラーナ博物館

かつてはメヴラーナ教の総本山で、現在は博物館。
博物館の入場料はどこも高めなトルコには珍しく、こちら無料で入ることができました。
(以前は入場料取ってたっぽいですね)
残念なことに、一部が修復工事中でした。

教団の創始者メヴラーナ・ジェラルディン・ルーミーの霊廟があるため、国内・海外から多くの人が訪れる場所となっています。

ところで、メヴラーナといえば旋回を繰り返す舞踊「セマー」ですね。

↓↓



コンヤでも特定の曜日に見れる場所があるようですが、私は以前にイスタンブールで見たことがあるので、今回はセマー鑑賞はなし。
よくあんなに長い時間くるくると回ってられるなぁ、目がまわらないのかなぁ、と見てて心配になる舞踊。
でも、あの回転は神の世界へと向かっていくことを表しているそうで、宗教的に大事な意味のある儀式なんですね。



メヴラーナ博物館

メヴラーナ博物館内は土足厳禁で、入口で靴カバーを付けて入りました。
コンヤの街歩き中そんなに観光客っぽい人は見かけなかったのに、この博物館だけはすごい観光客の数。みんなここに集中してたのかー、と納得。

↑の写真は、メヴラーナ・ジェラルディン・ルーミーの棺。
棺の背後の壁の装飾、煌びやかですごい。



メヴラーナ博物館


メヴラーナの所持品と書いてあった。
当時着ていた衣服かな。



メヴラーナ博物館


これは、預言者ムハンマドのあごひげが入っていると言われている箱。
こんなこと言ってはダメでしょうが、中に本当にひげ入ってるのかな?(笑)
本当に入ってるなら、蓋開けといて見せてくれてもいいような...。



メヴラーナ博物館

綺麗な天井の装飾。

展示品は他にも、メブラーナの愛用品や小さいコーランなど、興味深いものがたくさんありました。
天井、壁、床、どれを見ても芸術的なイスラム建築&装飾が見れて、満足度が高い博物館です。
中庭に面した別棟なども見ると、見学時間はそれなりに必要。最低1時間は欲しいかな。



スルタン・セリム・ジャーミィ


コンヤセリミエモスク

セリミエ・モスクといえば、建築家ミマール・スィナンが手掛けたエディルネにあるセリミエ・モスクが有名ですが、こちらもスルタンセリム2世の時代に完成した彼の名がつくモスク。
実際に建設が始まったのは、セリムの父スレイマン皇帝の時だったらしいですけどね。



コンヤセリミエモスク


男性用の礼拝入口。
昼の礼拝がちょうど終わったところだったので、人がはけるのを待って中に入りました。



コンヤセリミエモスク

内部は綺麗に明りが入る美しいモスクでした。
オスマン様式のモスクは、とにかくドーム天井が綺麗ですね。

以上、観光はここまで。
コンヤの街は、セルジュク~オスマン時代の建築物が市内中心地にたくさんあり、キョロキョロしてると歴史建造物がポンポンと目に入ってくるので、まるで街全体が野外博物館のようです。
スカーフを被った女性が多く、大学が多いのか学生らしき若者がたくさんいた印象ですね。
大きな街のわりに落ち着いた雰囲気で、私はコンヤかなり好きです!

ここからは、コンヤの名物料理を紹介。
1泊の旅だったからあんまり食べれなかったけど・・・。


コンヤの名物料理


エトリ・エキメッキ


コンヤ名物エトリ・エキメッキ

口コミ評判の高かったこちらのお店「Halk Etliekmek Konya」に、コンヤ名物のエトリ・エキメッキを食べに行きました。
エトリ・エキメッキとは、直訳すると「お肉のパン」ということになります。




コンヤ名物オクラスープ

エトリ・エキメッキと一緒に頼んだオクラのスープ。
これもコンヤの名物らしいので。
一人だとエトリ・エキメッキの量が多そうだったので、こちらのスープは半分の量にしてもらいました。



コンヤ名物エトリ・エキメッキ


エトリ・エキメッキ。
テーブルの端から端まである、薄くて長いピザのようなものが来ました。
これ一人分だけど、設置された時ちょっと恥ずかしかった(笑)
斜め前の老夫婦が、頑張って食べろっていう温かい視線をずっと送ってくれてたけど。





クリスピーな薄い生地に、お肉とイタリアンパセリがのった非常にシンプルなパン(ピザ)なのに、これが本当に美味しい。
全部食べれるか心配だったけど、あまりに美味しいのでペロッと完食しました。





このお店、有名人がいっぱい来てるみたいで、写真がたくさん貼ってありました。
知らない人ばっかりだなーと眺めていたら、ダニーロシェフを発見!
(MasterChef Türkiyeに出てるトルコ語ペラペラなイタリア人シェフ)



ティリット


コンヤレストラン

2日目のランチに行ったのは、メヴラーナ博物館から近い場所にある「TİRİTCİ MİTHAT」というお店。




tiritci mithat

このお店は、メニューにティリットとデザートと飲み物しかないんだけど、ティリット目当てに来るお客さんが多くて、時間帯によっては行列が出来るほどの人気店。



コンヤ名物ティリット

名物ティリット。
ピデというもっちりしたパンを細かくカットした物が器の下に敷き詰められていて、その上にヨーグルト、グリルしたラム肉を細かくカットしたもの、唐辛子、トマト、イタリアンパセリなどが載ってて、その上からたっぷりの溶かしバターをかけたと思われる、かなり濃厚でボリューミーな一品です。



コンヤ名物ティリット

日本人なら、2人で1つをシェアしてもよさそうなぐらいの量。
このお店のティリット、さすが人気なだけあってとても美味しかったです。

お昼にこのティリットを食べたら、夜になってもお腹が全然すかなくて。
本当は帰りの夜行バスに乗る前にディナーで行くレストランをもう一軒探してあったんだけど、そこは諦めました。

でも、甘い物は別腹ってことで、オトガルの近くにあった「Çelebi Sütlü Künefe」というお店で、最後甘い物で〆ることに。




Çelebi sütlü künefe

ここは店名のとおり、Sütlü Künefe=牛乳入りキュネフェが人気のカフェ。





温かい牛乳がかかったこのキュネフェ、めちゃくちゃ美味しかったです!
よく考えれば、カイマックのせのキュネフェが美味しいんだから、同じ乳製品である牛乳がかかったキュネフェだって美味しいはずなのだ。
このお店以外でSütlü Künefeは見たことがないけど、もしかしたらコンヤ以外でも探したらあるのかなぁ。

トルコはそれぞれの地域ごとに名物料理があるけれど、コンヤのある中央アナトリアも食文化が豊かで、美味しい食べ物がいっぱいありそうです。
今回はその一部しか食べれなかったけど、機会があればもう一度行ってみたいですね。

ふぅ、長くなってしまった。
コンヤの旅行記、これにて終わります。


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