海外旅行保険の必要性-クレジットカードの保険で十分か考察してみた

[記事公開日]2012年11月9日

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海外旅行保険というものがありますが、最近はクレジットカードに旅行保険が付帯するサービスがあるので、それを利用している人も多いと思います。私もその一人です。

そもそも海外旅行保険に入るべきかどうかで悩んでいる方も結構多いようなので、今回は海外旅行保険についてちょっと調べてみました。


最初に結論


海外旅行保険に入るべきかどうかは、クレジットカードの補償内容しだい。
詳細は以降に書きますが、カードによっては海外旅行保険とほぼ同じ補償内容がついているので、その場合は別途加入する必要はないですね。
でも、手持ちのカードで補償がカバーできないようなら、いざという時の為に入ったほうがよさそうです。

ちなみに、年会費無料のクレジットカードの中には、海外旅行保険の条件が「利用付帯」のものがあるので要注意です。
利用付帯の場合は、旅行代金などの一部をそのカードで支払っていない場合は、保険が適用されませんので。
自動付帯」のカードであれば問題ありません。

カードに保険サービスが付いておらず、海外旅行保険にも入らずに海外に出かけるというのは、個人的にはあまりオススメできません。
私は今まで海外では幸いケガや病気等で保険のお世話になったことはありませんが、スーツケースの破損、さらに2度ほどカメラを落として壊したことがあり、その際に携行品損害の保険を使って修理をしたことがあります。



海外旅行保険って意外と高い!


大手保険会社の海外旅行保険は、大抵セット加入プランとフリープランがあるようです。
気になる保険の掛け金については、渡航先や日数、補償内容でだいぶ変わってくるようでした。

先日のトルコ10日間の旅行を例にして、自分のクレジットカードの付帯保険と近い補償内容になるよう条件を入れて、掛け金がどのくらいになるのか計算してみたのですが、AIUでは約8,000円
思ったより高くて、びっくりです。



クレジットカードの付帯保険、補償内容をチェックしてみた


私が持っているゴールドのクレジットカードの場合、海外旅行の場合の補償内容は以下のとおりです。

●疾病死亡/後遺障害 : 3,000万円
病気が原因で死亡または後遺障害が残った場合に保険金が支払われる。

●傷害死亡/後遺障害 : 3,000万円
怪我が原因で死亡または後遺障害が残った場合に保険金が支払われる。

●疾病治療費用 : 200万円
病気になった場合に病院での治療費が補償される。

●傷害治療費用 : 200万円 
怪我をした場合に病院での治療費が補償される。

●賠償責任 : 3,000万円
誤って人に怪我をさせたり物品に損害を与えた場合に保険金が支払われる。

●救援者費用 : 200万円
旅行中に怪我や病気で入院した場合に日本から親族等が現地に向かう際の交通費と現地での滞在費が補償される。

●携行品損害 : 20万円(免責1事故3,000円)
身の回りのものが盗難に遭ったり破損などの損害を受けたりした場合に損害額が補償される。

●ショッピング補償 : 200万円(免責1事故3,000円)
購入品が盗難や破損の場合に損害額が補償される。

●手荷物遅延費用 : 2万円
航空機に預けた手荷物の到着が遅れ身の回り品等を購入した場合にその費用が補償される。

●渡航便遅延費用 : 2万円
航空機が遅延や欠航で代替機を利用できない場合に宿泊費や食事代等の費用が補償される。




わざわざ加入しなくてもいいかも?


別途加入する海外保険旅行と比較すると、賠償責任:3,000万円というのだけやや補償金額が少ないかなという印象。(AIUの場合は1億円~)
でも、それ以外については、クレジットカードの付帯保険で充分、むしろここまで手厚い補償が付いていたことに驚きました。

私は、年会費のかかるカードを1枚のほか、年会費無料のカードも2枚持っており、そのうち2枚のカードには手厚い旅行保険が付帯されています。
年に1~2回海外旅行をする計算だと、その都度保険に入るよりカード年会費を払ったほうが圧倒的にお得です。

海外旅行保険には入らずクレジットカード付帯の保険だけで済ませたいという方は、一度ご自分のカード会社のサイト等で、どんな条件でどの程度補償されるのか、調べてみるといいかもしれません。
年会費を払っているカードの中にも、付帯の保険内容がしょぼいものは結構ありますので。

例えば、以前私がJALのマイルを貯める為に持っていたJALカード(JALカードSuica)は、年会費を払っていたものの、死亡・後遺障害が1,000万円(しかも傷害のみで疾病は対象外)で治療費等の補償も一切ないので、残念ながら保険用途としてはあまり使えませんでした。
マイルを貯めるには、良いカードなんですけどねー。
現在はもうJALカードは解約しています。



複数カードの補償額を合算できる


意外と知らない人も多いようですが、カード保険の場合、死亡・後遺障害以外の補償額については、複数のカードの補償額を合算できるのです。(異なるカード会社が発行する自動付帯のカードである必要あり)
なので、旅行時の補償を手厚くするという観点では、充実した保険のついたカードを何枚か持っていたほうがいいのです。
たくさん持ってる必要はないと思いますが、年会費なども考えつつ、適当な範囲で。

ちなみに私は、楽天プレミアムカードを持っています。
こちら年会費はかかるのですが、それ以上に旅行に関連するカードの特典が色々と利用できるので助かっています。
特に、世界の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスの特典や荷物の空港宅配が年2回まで無料で使える特典は最大のメリットで、とてもお世話になっています。

年会費無料のマルイのカード「エポスカード」も持っています。
Visa付きのエポスカードには、実は充実した海外旅行保険がついているんですよ。
(現在は自動付帯ですが、2023年10月からは利用付帯に変更となるようです)
あと、キャッシング機能も付いているので、普段はキャッシングなんて利用しないという人でも、海外でのトラブル時に役に立つ場合があります。
エポスカードは、普通カードを使っていたらある日ゴールドカードへの招待が届き、年会費永年無料でゴールドカードへ変更できました♪
エポスゴールドカードのインビテーションが届いた

海外旅行をよくする、または今後たくさんするつもり、という方は、一度しっかりご自身のニーズに合ったクレジットカードを選んでみることをおすすめします。
私個人的には、海外保険保険が充実していることICチップがついているカードであること(ヨーロッパではICチップ無しのカードは使えないことも)、そして空港ラウンジが利用できること
この3つの機能があるカードを、メインカードとして利用しています。
※追記:最近だとVisaのタッチ決済がついてるカードが出てますね。海外でもタッチ決済可の端末が増えてきてるので、タッチ決済できることも今後は海外で利用しやすいカードの条件に入ってきそうです。


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