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日本に一時帰国しました。
今コロナがこんな状況なので延期することも考えたけれど、タイムリミットが迫った用事があり、また他にも訳あって、これ以上先延ばしすることができず帰国しました。
空港関係者や保健所の方々には、仕事を増やしてしまい申し訳ないと思ってます。
いま日本では、外国人の入国は基本認めておらず、日本人や在留許可がある人のみ日本へ入国できるような水際対策中です。
3月の半ばぐらいから検疫を強化していて、一層条件が厳しくなったようです。
日本へ入国するには、国籍を問わず出国前72時間前に実施したPCR検査の陰性証明が必要で、さらにはその陰性証明が既定のフォーマットに副ったものでないと無効とされる場合があるとのこと。
上記は航空会社にも連携されているようで、陰性証明の確認ができないと飛行機への搭乗を拒否されます。
無事に入国できたとしても、空港到着後に抗原検査(唾液)を行ない、陰性が確認できれば入国翌日から起算して14日間の自宅等での待機を経て、15日目からやっと普通の生活ができるようになる、という流れ。
トルコはまだ上記の対応で済んでるけど、変異株流行国に指定されている国からの入国の場合、さらに入国後3日間の指定ホテルへの強制隔離があります。
そんなわけで私も、出国の前日にトルコの病院でPCR検査をしたわけですが、実は検査を受ける何日か前に、在トルコ日本大使館からこんなメールが届いていたのです。
↓↓
どうも、英語の表記の問題で無効と判断されてるらしいのですが。
要は、鼻の奥に細い綿棒をいれて粘膜を擦る方法で検査した場合、採取検体は英語で「Nasopharyngeal Swab」じゃなきゃダメなのに、トルコの病院が発行する証明書では「Combined throat and nose swab」になっていると。
トルコの病院で行なっているのも、私が実際にやった感覚では鼻咽頭ぬぐい液の検査でした。鼻のかなり奥まで綿棒突っ込まれたし。
でも、もらった陰性証明書を見てみると・・・
↑ 大使館からのメールに書いてあったとおり、「Combined throat and nose swab」でした(泣)
ということで、これをこのまま提出したら検疫官に無効と判断されて、変異株流行国からの入国者と同様、3日間ホテルでの強制隔離になる可能性が大。
↑ 厚労省のサイトには、検査証明が無効と判断された方は3日目に加えて6日目にも検査をする、とあるから、強制待機は3日間ではなくて6日間!?
なんだか色々とたくさん書いてあって、読めば読むほど混乱する。
↑ 日本側は、基本この検査証明フォーマットを使うようにと指示しています。
このフォーマットで記載してくれる医療機関がない場合は、医療機関が発行する陰性証明書でもOKだけど、必要事項がすべて記載されていなければならないと。
これねー、海外の医療機関に対応してもらうよう頼むのは現実問題なかなか厳しいですよ。
A4の紙で2枚あって、記入する内容も多い。
1枚目には氏名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別、検査法、採取検体、結果、検体採取日時、結果判明日、検査証明書交付年月日を、すべて記入してもらわないといけない。
検査法と採取検体だけはチェックを入れれば済むようになってるけど、それ以外の項目はすべて英数字でズラズラと書いてもらわないといけないんですよ。
さらに2枚目には、医療機関名、住所、医師名まで書いてもらい、陰影までもらわないといけないんだから。
トルコでは一日の検査件数が多く、検体採取の作業以外はほぼオートメーション化されていて、PCR検査結果もトルコ保健相の共通フォーマットで作成されたものがデータで取得できるようになっています。
希望すれば紙でももらえるけど、システムで自動作成され印刷されたものをそのまま渡されるだけ。
結果を渡される場所にはドクターがいるわけじゃないので、日本版フォーマットへの記入を依頼したところで、普通は対応してもらえません。
とはいえ、きちんとした陰性証明を持参せずに空港でトラブルになって、スタッフの方々に迷惑をかけてしまうのも嫌なので、トルコの病院にこの用紙を持参して、記入してもらえないかと頼みました。
結果を印刷してくれた若いスタッフ(看護師?)に頼んだところ、最初はドクターがここにいないので難しいかもと断られたけれど、日本の空港水際対策の事情を説明して、どうしても必要だと粘ったところ、最終的にはその彼が別の場所にいるドクターのところへ頼みに行ってくれ、無事に日本版フォーマットの陰性証明書を入手できました。
きっちり完璧に書いてくれてあって、トルコの病院の皆さんに感謝です。
採取検体の方法「Nasopharyngeal Swab」については現場のスタッフも分からなかったようで、皆さんスマホ辞書で調べてました。
英語が母国語じゃない者どおしが、よく分からない医学用語を英語で理解し合うのって、かなり大変なことでしたよ。
それに、医療機関が発行する正式文書に関してはもう日本のような手書き文化じゃないので、「こんな手書きの証明で本当に大丈夫?」と逆に心配されてしまった…(*_*;
トルコのPCR検査費用は250TL(約3,400円)、日本版フォーマットへの記入で追加料金を要求されることはありませんでした。
そんな大変な思いをして入手した日本版フォーマットの陰性証明書だったけど、トルコの空港で提示した時には「これじゃなくて、トルコの医療機関が発行した物は持ってないの?」と言われてしまいました。
トルコ発行の証明書も持参していたので、そちらを見せて問題なく搭乗できたので良かったけれど。
日本到着時、陰性証明書は2ヶ所でそれぞれの担当に細かくチェックされたけど、特に問題なく通過できました。
羽田空港での唾液検査の結果もネガティブだったので、無事に実家に戻ることができて、現在は14日間の自宅での自己隔離中です。
長くなったので、入国時の空港での対応や自己隔離のことはまた次回にでも...。
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