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今住んでいるアパルトマンの近くにあるお肉屋さんについて、昨年の秋頃に同居人に向かって、私はこう宣言しました。
「あの肉屋、絶対に一年以内に潰れるから!」と。
以前書いた「薄切り肉が買えなくて苦戦するお肉料理」というブログの中に登場した近所のお肉屋さんのこと。立派な機械が奥にあるのに、牛肉の薄切りをお願いしたら、なぜか手切りで厚切りにされたっていうあのお店です(笑)
厚切りの件はどうでもいいのだけど、その後、腐ったような古いお肉を売りつけようとしたり、グラムをごまかしたりすることがあったので、もう行くのはやめてました。
そして、先月。
気づいたらそのお肉屋さん、閉店してました。
私の読みは正しかった!
店主は、当初トルコ人だと思っていたけれど後にアゼルバイジャン出身であることが分かった感じの良さそうな男性。同居人の話では、敬虔なムスリムとのこと。
私が最初に行った時、そのお肉屋さんはまだオープンしたばかりでした。
家のすぐ近くだし店主のおじさんも愛想がよく外国人の私にも(表面上は)優しくしてくれるので、何度か通ってお肉を買っていたのだけどね。
もう半年以上、前を通ってもお客さんが中にいるのを見たことがなかったから、続けられなくなったんでしょうね。
やっぱり、商売って信用第一じゃないですか。
地域密着で食に関する商売してるのに、その場だけ儲かれば得みたいな浅はかな考え、そんなの通じるわけないのに。
数日前、何人かのトルコ人とたまたま商売の話題になったので、近江商人の心得「三方よし」について語ってしまいました。
「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」
売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献もできるのがよい商売であるということ。
日本では現代でもこの考えを経営理念に取り入れている企業もあるくらい、商売においてすごく大事な考え方であると。
あのお肉屋のように、売り手だけ満足する、他に誰も得をしないどころか気分を悪くさせるような商売なんて、論外なんです!!と力説しました(笑)
実際に、社会貢献活動に熱心に取り組んでいる企業をみてみれば、世界の名だたる大企業の名が出てくる。
この「三方よし」のような理念で経営しているからこそ大成している。
それはきっとトルコだって同じだと思う、と言ったら「確かにそうかもしれないね・・・」と皆さん納得してました。
私はこの「三方よし」を、20代の頃に勤めていた会社の企業理念研修で知りました。
仕事がIT系だったからベンダー資格対策の難しい研修ばっかり受講させられていた時で、逆にこの手の話はすごく新鮮に感じて啓発されたのを今でも覚えています。
私は直接的なモノづくりやセールスに関わる仕事はしたことがなくて、いつも間接部門の日の目を見ないような仕事だったけれど、それでもこの「三方よし」の考え方を知ってからは、以降の仕事に対する取り組み方が実際に変わったように思います。
自分の知識や能力を出し惜しみしない、相手がいる仕事ではお互いにちゃんと得をするように、他にも良い影響がありそうなことなら世間に発信していく、今でもそんな風に考えているところはあるかも。
と、肉の話から急に真面目な話になってしまいましたが。
近江商人の心得をトルコの人にもちょっと分かってもらえて嬉しかった、って話でした。
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