海外でパスポート盗難被害に遭った際にしたこと

[記事公開日]2017年7月19日
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海外旅行中、もしもパスポートを盗まれたら?

私がアテネでパスポートを盗まれた直後の心境は、
「やばい、どうしよう・・・」

でも、その後わりとすぐに「あーもう仕方ない、出来ることをやるしかない」という風に、気持ちの切り替えができました。
我ながら開き直りは早いようです。B型だから?

パスポートに限らず、物を盗まれた時というのは、相当なショックを受けるのは間違いありません。ましてやそれが外国で起こったとなると、不安は倍増。
でも、落ち込んだり悲しんだりしてる暇はなかったです。
なぜなら、その後帰国する為に、やらなきゃならない手続きがいっぱいあるから。

特に、短期の海外旅行で帰国日が迫っている場合は、時間との勝負になります。
後悔や反省は後回しにして、するべきことを整理して、優先順位を決めて、冷静沈着に手続きを一つ一つこなしていくしかありません。


パスポートを盗まれたら、まず何をしないといけないのか?


渡航書を発行してもらう為に、私がやったことは以下。

1. 現地の警察に行って届け出を出す
2. 大使館に電話で必要書類を確認し用意する
 ※戸籍謄本or抄本
 ※帰国便を証明できる物(eチケットのコピー等)
3. 証明写真を用意する
4. 上記すべて書類が揃ったら、それを持って現地の日本大使館へ行く


アテネ警察での手続き


盗難だけでなく、パスポートを紛失した場合も同様ですが、まず一番最初に行かなければいけないところが、現地の警察。
とにかく警察へ行かなければ、先の手続きが何も進められません。

アテネの場合、外国人旅行者専用の「ツーリストポリス」があります。
私は最初、ホテル最寄りの普通の警察に行ったのですが、パスポート盗難はツーリストポリスでないと扱えない、と言われてしまいました。
しかも、ツーリストポリスは夜22時までしかやってないので、警察への届け出は翌朝になってしまいました。

警察に出向いて、所定の用紙を渡されたら、必要事項を記入します。
通常、現地の言語もしくは英語で書く必要があると思います。

この時に記入するレポートは、とても大事です。
盗まれた時の状況や、盗まれた物、すべて細かく正確に書きます、面倒ですけど。

帰国後、もし海外旅行保険などの申請をするのであれば、このレポートを保険会社に提出する必要がありますし、このレポートに書いていないものは、もちろん保険申請ができませんので、盗まれた物はすべて漏れなく書く必要があります。

警察での届け出には、「盗難届」と「紛失届」がありました。
私は今回、自分的にはもちろん”盗難された”だったんですが、最終的に届け出は”紛失”で出しました。
というのも、現地の警察に、盗難の手続きだとさらに書類が複雑になり、処理に時間がかかると言われたからです。

私はとにかく、ポリスレポートを一刻も早くもらって、その足で大使館に行って、帰りのフライト時間に間に合うように、渡航書を発行してもらう必要がありました。
警察にもその状況を話したところ、「だったら紛失届のほうがいい、これ書いたらスタンプを押すから、それを持って早く大使館に行ったほうがいい」と言われました。

書類のタイトルに「LOST DECLARATION(紛失届)」とはっきり書いてあったので、盗難時におりるクレジットカードの携行品損害保険は、きっと申請しても無理だろうなぁと、その時は思ったんですね。
で、警察にもそのことをちょっとボヤいてみたんだけど、「この書類だって、盗難保険申請の証明としては認められるんじゃないか?」って言うんですよね。
そうかぁ?本当かぁ?と思いつつも、ダメ元で帰国後に保険申請をしてみたら、特に何も突っ込まれることもなく保険申請が通ったので、やるなぁアテネ警察って感じでした。
※保険申請については、こちらの記事に書いてます。

ちなみに、ポリスレポートはこんなのです。



私が書いた届け出に、警察がサイン&スタンプを押してくれたもの。
警察での手続きは、そんなに難しいことはなく、楽勝でした。
その後の、日本大使館での手続きのほうが、100倍大変だった・・・(泣)


本籍が確認できる書類が必要


私は今回、パスポート再発行ではなく、帰国のための「渡航書」を発行してもらう為の申請をしました。
渡航書を発行してもらうのには、本籍が確認できる書類、つまり戸籍謄本か戸籍抄本が必ず必要、とのことでした。

ネットで探した情報では、運転免許証でも大丈夫、と書かれた記事もありましたが、おそらくそれは過去の話です。
昔、運転免許証には「本籍地」が記載されてましたよね?
でも、ICカードタイプの免許証になってから、もう本籍地の記載はありません。
ICカードタイプに切り替わってから、もう5年以上は経ってると思うので、現在古いタイプの免許証を持っている人は、おそらくいないでしょう。
なので、本籍が確認できる書類=戸籍謄本or戸籍抄本です。

ちなみに、パスポートのコピーを持っていても、それ自体はなんの効力もありません。
渡航書申請にあたっての必要書類ではないので。
ただ、渡航書申請時に、失ったパスポートの番号を記載する欄があったので、番号を控えておくかコピーを持っていたほうが、都合はいいかと思います。

戸籍謄本または戸籍抄本、持っていればよかったんですが・・・。
私はそんなもの、用意してませんでした。

戸籍謄本(抄本)を持っていない場合、用意する必要があります。

日本にいる母親にまず連絡をして、近くの市民センターで取ってきてもらいました。
代理で取ってもらう場合、委任状が必要になりますよね?
ま、その辺どうしたとか、あえてブログでは書けませんので(笑)、ご想像にお任せ。

そして、戸籍抄本をスキャンして、滞在先ホテルにメール添付で送ってもらいました。
(実家の近所に住むフットワークの軽い友達が、うちの母親と連携してやってくれた)
ホテルの人には、メールを受け取ったら、印刷してもらうよう頼んでおきました。
あと、パスポートと一緒にeチケットのコピーも盗まれたので、Dropboxに保存しといたeチケットのPDFファイルをスマホからホテルのメールアドレスに送り、それも一緒に印刷してもらいました。

日本との連携は、盗難にあった直後、すぐに始めました。
日本との時差が6時間あるので、その辺も考慮して、出来ることから早めにしました。

サラッと書いたけど、この辺の根回しややり取りが一番大変だったかも。
日本にいる母親や友人にお願いするにも、きちんとした情報を伝えないといけないから、色々と調べまくって、その内容を電話とLINEで伝えて・・・。
スマホが大活躍でしたね。スマホまで盗まれなくて、本当よかった。


戸籍抄本を国際郵便で送り、送り状のコピーを大使館に提出


てっきり戸籍抄本のコピーで手続きが進められると思ったのだけど(ネット情報の多くはそう書いてあった)、在ギリシャ日本大使館は、それだけではダメでした。
戸籍抄本のコピーを提出するのと併せて、原本をギリシャの日本大使館宛てに郵送し、その送り状のコピーを大使館に提出するように言われました。
要は、ちゃんと原本をそっちに送りましたよ、ってのが確認できないと、手続きを進めることができない、と言うのです。

母親に郵便局へ行ってもらい、戸籍抄本の原本をEMSで在ギリシャ日本大使館宛てに送ってもらい、その送り状を母親→友人に渡してスキャンしてもらいました。
もう時間がなかったので、日本の友人から直接、日本大使館のメールアドレスに送信してもらいました。

ここまで読んでいただいて、既にお気づきになられた方も多いと思いますが。
今回、戸籍謄本(抄本)原本の有無が、非常に重要なポイントだったんです。
パスポート盗難/紛失の際、これがあるかないかで、対応の大変さが全く違います。
今後は私、海外旅行の際は必ず、戸籍謄本(抄本)の原本(6ヶ月以内に取得したもの)を持って行こうと思ってます。
パスポートのコピーじゃダメですよ、必要なのは戸籍謄本(抄本)です!


写真屋さんで証明写真を撮ってもらう


渡航書の申請に、2枚の証明写真が必要とのことだったので、アテネの写真屋さんへ。
これまた運良く、ホテルの近くに写真屋さんがあったので、助かりました。
サイズや背景色など細かく規定があるので、大使館に電話確認してから行きました。
2枚で8ユーロでした。


日本大使館での渡航書発行手続き


在ギリシャ日本大使館まで、タクシー飛ばしてもらい行きました。
宿泊していたシンタグマのホテルから、約15~20分。

一番の難関は、日本大使館での手続きでした。
とにかく、提出する書類が細かい!で、少しでも間違えると訂正、書き直し。
しかも、書類がきちんと全部用意できたところで、渡航書は通常、当日には発行できませんと言われ。
その後、今日のフライトで帰国しなければならない緊急性を訴え続け、その理由を書類に細かく記載し、2時間ほどのやり取りの末、なんとか「今回は特別、例外で、処理いたします」と言ってもらえました。

しかし、そこからがまた長かった。
当日に発行すると言ってはもらえたものの、時間はまったく分かりませんとのこと。
言われたのは、「準備ができたら携帯に電話します」とだけ。
大使館も、優先すべき他業務などがもちろんあるだろうし、こちらは我儘を言ってお願いしている立場なので、何も言えませんでした。
結局、大使館の近くのスーパーやマクドナルドで時間をつぶし、渡航書をゲットできたのは、さらにそれから3時間ほど経ってから。長い闘いでした。


あ、完全に余談ですけど、これ↓↓↓



渡航書の発行を待ってる間にマックで食べた「Greek Mac」、ピタサンドみたいので想像以上においしかった。





やっと発行してもらえた、帰国のための渡航書。
ペラペラの一枚の紙だけど、体裁は白いパスポートのようで、ちょっと感動です。
渡航書の発行手数料は、20ユーロでした。
(現金払いで、お釣りのないようにしてください、と言われました)





あくまで帰国の為だけに使える一度限りの渡航書、よって日本へ帰ることしかできません。
イスタンブール経由のフライトだったので、その旨もちゃんと記載されてました。

この渡航書、見た目からしてもう、明らかに普通のパスポートと違うじゃないですか。
なんたって、ペラ紙1枚だし。
アテネでチックインして、イスタンブールを経由して、成田に戻ってくるまでの間、何度となくパスポートを見せる場面があるんだけど(手荷物検査時、パスポートコントロール、搭乗前など)、その都度、係員が「ん?」ってなるのが、ちょっとおもしろかったです。

渡航書を見せた時の彼らの反応は、

係員:「Lost??(紛失したの??)」
私 :「Stolen.(盗まれたの)」

こんな会話が、計4回ほど。

特に、アテネ出国時のパスポートコントロールの人は、物珍しそうに見入ってましたね。
初めてだったのかな・・・?
あと、イスタンブールで乗継便に搭乗する際の陽気な係員は、白色の渡航書を見て、「Where is your passport??(パスポートどうしたの??)」って、ちょっと興奮してましたね(笑)

最後に、日本に帰国した時の注意点。
渡航書では、通常の入国審査が受けれません。
入国管理局での処理が必要になるので、入国審査の列には並ばず、その辺にいる係員をつかまえて、渡航書を見せながら対応について聞いてみるといいですね。


以上、長くなってしまったけど、パスポートを盗まれてから渡航書を入手するまでの全記録でした。

いや~もう、こんな大変な思いをするの、二度と嫌です。
盗難には遭わないよう、皆様もどうぞお気をつけください。
私も今後は、しっかり気を引き締めて、楽しく旅行します。
私の周囲の人たちは、これに懲りてもう海外には行かないんじゃないか?と噂してたようですが、そんなわけあるかい、行くに決まってるわ!


※この情報は、2017年6月にギリシャ(アテネ)でパスポートを盗まれ、最短で日本に帰国する為に、私自身が現地で渡航書の発行手続きをした時の体験談になります。
対応や手続きに必要な物は国によってそれぞれ違うようですし、同じアテネであっても状況によって対応は異なると思うので、参考にされる方はその点ご留意の上で、お願いします。


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海外でパスポート盗難被害に遭った際にしたこと」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。
    貴重な体験談のUPありがとうございます。

    現地でパスポートの盗難にあったら
    「まずこのブログを見る」
    これですね♪

    ホントS.Kさんの冷静で的確な対応は素晴らしいです。
    周囲のサポートもバッチリでうらやましいですね。
    私めだったらパニクってしまいああは動けないかも。

    ギリシャの日本大使館は
    「守るべきは法であって人では無い」
    これを誠実に励行してますよね(笑)

  2. ikb524さん
    こんにちは!

    いやいや私は全然でしたよ、ただ人をコキ使ってただけで(笑)
    日本のサポート軍団がすごかったです。フットワークの軽い友人、姉妹ふたりで協力してくれて、本当に助けられました。

    ギリシャの日本大使館、仰るとおりで・・・(笑)
    守衛のおじさん(ギリシャ人)だけはお気楽で、渡航書受取りに2度目入館したとき、手荷物検査を通したらなぜかピーピー鳴っちゃって、なのに「君のこともう知ってるから、通っていいよ♪」と、ウィンクして通してくれました。
    国民性の違いですね~~

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