個人旅行と海外ツアーどっちがいい?トルコ編

[記事公開日]2019年5月10日

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バルト三国編クロアチア編に続いて、今回はトルコ編。

トルコは何度か行っており、今まで訪れた三十数ヶ国の中で一番好きな国。(追記:結局その後トルコに住むことになりました)今後、まだ行ったことのない地方都市もあちこち行ってみたいなーと思ってますが、とりあえず初めてトルコを旅行する人にとって、個人旅行がしやすいのか、海外ツアーはどんな感じなのかという点で、感じてることを書いてみます。


・あくまで私個人の見解です
・旅行のスタイル(個人旅行/ツアー参加)は最終的には各人の好みです
という点、ご了承の上でよろしければお読みください。


トルコ周遊旅行のポイント




トルコは国土が日本の2倍ほどあり大きいです。
そして、日本の周遊ツアーによく含まれている人気の観光地はあちこちに点在しているので、どうしても移動時間が長くなりがち。

トルコの国内線は、ターキッシュエアラインズのほか格安系航空会社も何社か参入しているけれど、イスタンブールとの間を結ぶ路線が多く、地方都市間は長距離バスしか移動手段がないという場所も多いです。
トルコの長距離バスは、車内で飲み物やお菓子のサービスもあったり、TVやWiFiも使えたり、とても快適。(バス会社によりサービスはまちまち)
その上、料金もそれほど高くないので、長距離間の移動には夜行バスを利用する旅行客もとても多いです。





地球の歩き方 aruco トルコ掲載の地図、地域で色分けされて分かりやすいので拝借。
イスタンブール以外の見どころは、エーゲ海・地中海沿岸地方、中部アナトリア地方に多く点在しています。

例えば、H.I.Sで人気のトルコ周遊ツアー「とことん!トルコ10日間」では、イスタンブール、ブルサ、ベルガマ、クシャダス、エフェス、パムッカレ、コンヤ、カッパドキア、ボアズカレ、アンカラを訪れるツアー構成。

同じ10日間のトルコ周遊ツアーでJTBの「トルコハイライト 10日間」では、イスタンブール、チャナッカレ、ベルガマ、イズミル、エフェス、パムッカレ、コンヤ、カッパドキア、アンカラと、多少訪問都市に違いはありますが、10日間のツアーだと大抵こんな感じのスケジュールになってますね。都市間の移動はほぼ全部バス。
宿泊は、パムッカレ(実際には隣町のカラハユット)で温泉付きのホテルへ、カッパドキアでは人気の洞窟ホテルへ泊まるというのが定番コースのよう。



移動のしやすさ


個人旅行だと、上記ツアーのように多くの都市を周るのはなかなか難しいので、イスタンブール、パムッカレ、カッパドキアの3箇所が定番でしょうか。
パムッカレ-カッパドキア間は飛行機の路線がないので、イスタンブールを経由してのフライト、もしくは長距離夜行バスでの移動(10~11時間)となります。
上記にプラス、エフェス、コンヤ、ヒッタイト遺跡のあるハットゥシャシュ、ビーチエリアなど興味のある場所を追加で周る人が多いような気がします。
個人旅行でエフェソスやベルガマなどの遺跡巡りをしたければ、イズミルやセルチュクなどを拠点に日帰りできます。
アンタルヤ、ボドルム、フェティエといったビーチに足を延ばしたければ、パムッカレからいずれもバスで3時間前後でアクセスが可能。
コンヤはパムッカレ-カッパドキアの途中に組み込み1泊する旅程ならスムーズでしょう。

海外ツアーの利用ならとにかくバスに乗っていれば目的地に着れて行ってもらえるので楽ですが、トルコに関しては長距離バスを上手く利用すれば、個人手配の旅行でも移動にはそれほど難はないはずです。
ただ、荷物を持ってちょこちょこ移動するのは大変なので、大きな荷物がある場合には個人旅行のポイントはいくつかに宿泊地を絞ることです。




【写真:イスタンブール ブルーモスク】



言葉の問題


イスタンブールをはじめ人気の観光地で、観光客が多く行くような場所であれば、どこも英語が問題なく通じます。
ただし、旅行業や外食店とは関係のない一般のトルコ人は英語を話せる人は結構少ないので、観光地から離れたところを訪れる際は、簡単なトルコを覚えておくか、翻訳アプリなどを利用するといいでしょう。




【写真:カッパドキア バルーンツアー(熱気球)】



安全性


こちらで普通に住んでいる分には、治安に不安を感じるようなことはなく、日々の生活で怖い思いをしたことは今まで一度もありません。
ただし、観光地を訪れる際にはやはり注意が必要です。
スリや盗難のほか、例えばイスタンブールでは外国人をバーやクラブへ誘い、支払い時に高額を請求するという、いわゆる”ぼったくりバー”の被害が多いようです。特に日本人の男性がよく被害にあっているようなので、気をつけてください。
最近は以前より取りしまりが強化され被害は減ってきてはいるようですが、強引な客引き(絨毯など)やスリもあるようなので、特に個人旅行の際は注意が必要です。
また女性の場合、とくに一人旅だと現地の男性に声をかけられ交流する機会があると思いますが、節度のある行動を心がけたほうがいいです。
基本的に、人気のない場所、夜間の一人歩きは、他の国や都市と同様に注意が必要です。




【写真:パムッカレ 石灰棚の眺め】



個人旅行(一人旅)しやすい?


比較的、個人旅行や一人旅しやすい旅先だと思います。
食事に関しても、一人でも利用しやすいスタンドフードや食堂(ロカンタ)が充実しているし、観光地であれば外国人旅行客が利用しやすいレストランやカフェもたくさんあります。食に関しては特に困ることはないでしょう。
トルコ人は人懐っこい性格の人がとても多いので、なにか困っていれば誰かしか助けてくれると思います。
トルコは観光大国なので、観光地には旅行会社が多く存在します。世界からの旅行客を相手にしていて対応にはとても慣れており、簡単な英語での意思疎通さえできれば、バスの手配、ホテルの予約、ツアーやアクティビティの手配と、何でもやってもらえます。
個人では周りにくいような場所でも、相談すればプライベートツアーを組んでくれたりするので、上手に利用するといいでしょう。




【写真:トルコ産フレッシュなザクロジュース】



個人旅行vs海外ツアー、どっち?


はじめてトルコ旅行をする人で、とにかく色んな都市を一気に周りたい!という人は、ツアーの利用もいいと思います。
その中で気に入った都市があれば、次は個人旅行で訪れてみる、というのもアリ。

ツアーの利点は、移動が楽という以外にもう1つ。トルコには宮殿や遺跡などが多くありますが、ガイド付きで見てまわるほうが圧倒的に面白いです。オスマン帝国時代やその前後を含めたトルコの長い歴史に興味がある人なら、なおさら。
トルコの現地ガイドは国家資格を持っており知識が豊富で、とくに日本ツアーを担当するガイドは日本語が堪能で面倒見がよい人が多いと聞いています。
英語力に問題がなければ英語の現地ツアーはどの都市でも申し込めるので問題ないですが、日本語で詳しい説明を聞きたい場合には、個人旅行よりツアーがいいかもしれません。

逆にツアーのデメリットは、とにかくお土産店の立ち寄りが多いこと。
実際にトルコのツアーに参加した方から聞いた話では、石製品、革製品、絨毯...とかなりの立ち寄りがあり、各所で時間を割くようです。
これはトルコ旅行に限らず、どこの国の海外ツアーもそうで、ツアー料金を安くするために仕方ないことのようですが。
トルコの場合、各所での実演販売も多く観光としても楽しめる要素も多少あるので、お買い物も楽しみたい!という人にはいいかもしれませんが、全く興味ない人にとったら少し苦痛かもしれませんね。
また、トルコ料理は世界三大料理のひとつと言われており、本来は食も色々と楽しめる国なのですが、ツアーで提供される料理だけではその魅力を存分に味わえないかもしれません。

訪問都市を絞って、それほど移動が多くない旅程にするのであれば、個人旅行がオススメ。
カッパドキアやパムッカレなどでは、現地ツアーやアクテビティに参加する旅行客が多いですが、事前にガチガチに手配をしていかなくても現地で手軽に手配できるので、その辺も個人旅行向きです。
特にイスタンブールは本当に見どころが多く、個人で歩いてまわるのに苦慮しないので、移動ばかりのせわしない旅よりもゆったり自分のペースで周れる個人旅行は、その魅力を十分に味わえるのではないかなと思います。

個人旅行を検討されてる方は、モデルコースや個人旅行手配のコツについて以下リンクの記事も書いていますので、よかったら参考にしてみてください。

>> 失敗しないトルコ旅行の手配まとめ

>>【モデルプラン】10日間でトルコの観光スポットを周るルート


>> ツアーなら、内容こだわり派はJTB、安さ重視派はHIS!

>> JTBの人気トルコツアーを見る

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個人旅行と海外ツアーどっちがいい?トルコ編」への2件のフィードバック

  1. 個人旅行でホテルは現地で簡単に探せますか?日本で予約した方がいいでしょうか?

    • 榎本さん
      コメントに気づかず、遅くなってしまい申し訳ありません!

      トルコの個人旅行でしたら、観光都市(イスタンブール、カッパドキア、パムッカレなど)でしたら簡単に探せますし、旅行代理店があちこちにあるので依頼してもいいかと思います。
      現地に着いてからご自分でホテル予約サイト経由で予約する方もいるようです。
      ただ、Booking.comだけはトルコ国内からアクセスできませんのでご注意ください。

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