世界遺産アヤソフィアが博物館からモスクに

[記事公開日]2020年7月14日

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トルコの歴史的建造物「アヤソフィア(Hagia sofia)」。
今まで博物館だったアヤソフィアを、今後モスク(イスラム礼拝所)として機能させるという決定がトルコで下され、いま世界がざわついています。

アラビア文字の装飾が施されている中、一部に東ローマ帝国時代のモザイクが残さた貴重な建築物で、トルコの世俗主義の象徴ともいえる宗教的に中立だった博物館。


アヤソフィアの歴史はこんな感じ。

東ローマ帝国の皇帝によりキリスト教の教会として建築される。

その後、オスマン帝国がコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)占領を機に、イスラム教のモスクに改修される。

オスマン帝国滅亡、トルコ共和国の誕生の際、世俗化政策の一環でモスクから博物館に変更となる。

1985年には「イスタンブール歴史地域」の一部として、ユネスコ世界遺産に登録。





イスタンブールには何度か行ってるけれど、アヤソフィアの内部に入ったのは最初に訪れた一回だけ。
今となっては、博物館のうちにもっと見ておけばよかったなと、少し後悔です。
ブルーモスクがそうであるように、モスクに変更されることで今後、旅行者が中に入れなくなるわけではないと思われます。
が、イスラム教では偶像崇拝が禁止されているので、イコン画などは開閉式のカーテンで覆われるらしく、今後キリストとイスラムの装飾の両方を一度に見ることはできなくなりそうですね。





ビザンティン建築の最高傑作といわれるアヤソフィアだけど、オスマン帝国が支配してモスクに改修した際、モザイク画は漆喰の壁で覆われたんですよね。
そして博物館になるまで、目に触れることはなかった。
漆喰の壁剥がし作業が上手くいったのか、綺麗な状態で復活した。それなのに、また。。。

イスラム原理主義者はアヤソフィアのモスク化を求め、トルコ政治の中立派や世界のキリスト教徒はそれに反対をし、というのが以前からあったらしいです。

個人的にひとつ解せないのは、ユネスコの世界遺産に登録されていながら、ユネスコに対して事前協議が何もなかったという点。
ユネスコも「遺憾」と声明を発表しているけれど、そりゃそうだろうよ。
世界遺産条約違反になる可能性だってあるでしょう。

トルコのエルドアン大統領は、首相時代も含めるとかなり長い間、権力の座にありますね。
安倍首相もビックリの超長期政権です。
大衆主義でトルコ国内では一定の層に人気を得ているエルドアン大統領だけど、外から見てる限りでは、あの度を超えた強気はどうにも気になる。
今回のユネスコの件もそうだけど、なんでもっと穏便に事を進めないのかなぁ?と思ってしまう。

新空港を作ったり、大病院を建設したり、成長基盤の底上げに邁進している様子は見えるけれど、とても政策が上手くいってるようには思えませんね。トルコリラ安、どこまで進むの?って感じだし。
もう少し国際協調路線に舵を切ったら、色々と上手くいきそうな新興国なのに、残念。

ところで、アヤソフィアをはじめ、イスタンブール歴史地区の美しい建築が色々ちょっと見れるハリウッド映画「アルゴ」は超オススメです。ベン・アフレックがイイです!
だいぶ昔に映画レビュー書いてますので、よろしければ覗き見を。
アルゴ(ARGO)映画レビュー




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