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現在トルコはクルバン・バイラム(犠牲祭)の祝日中。
宗教的に大事で国民的なイベントともなるバイラムは2つあるそうで、1つが断食明けに行なわれるシェケル・バイラム(砂糖祭)、そして今回のクルバン・バイラム(犠牲祭)。
今年のシェケル・バイラムは既に終わったのだけど、ちょうど日本に帰国していた時だったので様子は分からず。今回のクルバン・バイラムが私にとってはトルコで初めてのバイラム体験です。
この期間は、日本でいうならお正月のような感じです。
多くの人が帰省をして、家族や親戚で過ごすのが通常のよう。
昨日いつもの調子で近所のスーパーに行ったら、いつもは賑わう町の中心地に人がほとんどおらず。
スーパーで買い物してる人もほとんどおらず。
ロックダウンの時のように人の出が少なくて、ビックリしました。
みんな里帰りしてるようで、そういえば今住んでるアパルトマンも静まりかえってる。
犠牲祭の初日は同居人の実家に招かれて、一連の習慣を体験し、帰りに羊肉をたくさんいただいてきました。
犠牲祭では余裕のある家庭では牛や羊を購入し、それを屠り、お肉を家族や親族または貧しい隣人などと分け合って食べるとのこと。
以前は都心部でも家の前で屠る光景が見られたらしいのだけど、現在は所定の場所のみで行なわれてるとか。
ただ、村のほうで広い敷地がある家なんかは、いまだに各家で屠ってるらしい。
犠牲祭の初日の朝、羊を積んだトラックが通り過ぎるのを何台か見ました。
遠目ではあるけれど、衝撃的な現場もチラッと見てしまいました。
犠牲となった牛や羊が吊るされた状態で捌かれているところを。
自分が生きていくために命をいただくってことを、しっかり考えさせられた日。
最近は日本の小学校でも食育の一環で、飼育した家畜を最後食べるところまで経験させるってTVを以前見たことがあって、子供には酷だよと思ってたけど、自分の口に入るまでの過程を知るってのは大事なことですね。
その日の夜TVを見てたら、この犠牲祭の珍場面特集みたいのをやってて。
逃亡した牛がコンビニに入ってきたり、捕まえようとしてた男が逆に牛に引きずられて病院送りとなったり。
各地で色々とハプニングもあったようです。
羊肉、日本にいる時はほとんど食べなかったんですよねー。
だから、料理方法も分からない。
なのに、5kg以上ものお肉をいただいてしまった。
しばらくは羊肉生活、L-カルニチン摂取週間かな。
大雑把に捌いたものをそのままもらってきたので、余分な脂肪などを取り除き、骨の部分、赤身の部分と部位ごとに分け、適当な大きさにカットし、数日以内に食べる量を冷蔵用に、残りを冷凍用に分けました。
慣れない作業だからこれだけで1時間近くかかっちゃって、手は脂でベトベトになるし、結構大変でした。
冷凍用は、一回の調理で使う分ずつラップで包み、それを3つずつセットにしてジップロックに詰めて空気を抜いて・・・ということをしてたら、「さすが日本人だねー」と感心されました。
トルコ人はここまで丁寧にせず、ビニール袋に適当に突っ込んでそのまま冷凍庫だとか。
トルコ語ではマトンをコユン(Koyun)、ラムをクズ(Kuzu)と言うらしい。
今回もらったのはマトンのほうで、ラムに比べるとちょっと臭みがあるけど、トルコ人にはあの臭いは「良い香り」になるらしい。
おとといは骨付のお肉を少しのお水でコトコト煮て塩胡椒で味付けしたものを。昨日はマトンのカレーを作ってみました。
カレーは、こちらではルーが手に入らないので、色んなスパイスを入れて自作しました。隠し味に入れたバナナが良い感じの甘味になって美味しかった。
手作りカレーは手間がかかるけど美味しくできると嬉しいので、なんだかハマりそうです。
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